プログラムを通して自分のことがどんどん「見える化」していくのが楽しかった
自己理解プログラムの強みのひとつは、しっかりと伴走してくれるコーチの存在だ。クライアントの可能性を信じ、深い気づきを得られるよう丁寧にサポートしていく。コーチと修了生の対談から浮かび上がる、その信頼関係とは?
本音で向き合っていく。だから、納得できる答えが見つかる
無料カウンセリングで出口さんとお話したとき、とてもエネルギッシュな方だなと思いました。ZOOM越しでもその明るさが伝わってきた。
でも、これからの生き方にはモヤモヤしていらっしゃって……
やりたいことを明確にして、そのエネルギーをひとつの方向に向けられたらすごいことになるぞってワクワクしました。
当時は二人の娘を育てながら事務の仕事をしていましたが、それが本当にやりたいことというわけではなく、かといって自分に何ができるのかもわからず、ジレンマを抱えていたんですよね。
でも、無料カウンセリングを受けて、自分の才能やその使い方をちゃんと知れば、もっと自分らしく楽しく生きられるんじゃないかって思えたんです。
自分にもなにかの才能ややりたいことがあるのかは、半信半疑だったんですが……。
僕、けっこう熱弁したのを覚えてます。
モヤモヤをなんとかしようと行動を起こせるくらい前向きな方なのに、なんでそんなに自分を抑え込んでいるんだろうって、もったいなく感じちゃって。
そうやって背中を押してくれたから、チャレンジを決められました。
はじまってからも、なるとしさんのサポートはすごく心強かったです。
大事なことを書き出すワークのとき、とりあえず自分なりに項目を埋めて出してみたら「ぶっちゃけ、しっくり来てませんよね?」と言われて!
少し静寂があったのちに「そうなんです、本当は全然しっくりきてないんです!」って大笑いしてくれましたよね。
あのとき「シートを埋めることじゃなくて、あなたが心の底から納得できる答えを見つけていくことが目的なんだ」って伝えてから、本音で話してもらえるようになってきた気がします。
いろんな質問を受けながら本当の気持ちを探していったら、全然違う答えにたどりついたのもおどろきました。
最初は、知らず知らずのうちに周りの目を気にしていて「お母さんだからこうあるべき」みたいな答えを書いてしまっていたんですよね。でも、私が本当に大切にしていたのは、自分自身がずっと成長していくことだった。
安らげる土台のうえで、つねに未来を向いて成長していきたい人間だということが、ワークによってわかりました。
根柢の「こうありたい」を引き出すことができて、僕も本当にうれしかったです。最初の回答はしっくりきていなさすぎて、何を書いていらっしゃったかもう覚えていないですもん。
本当ですよね、私も忘れちゃいました!(笑)
思い込みを一つひとつ外して、気づけなかった「自分」を知る
得意なことや好きなことを見つけていくワークでは、他人の「得意」や「好き」と比べて、自分はそこまでじゃない……と思いこんでしまう場面が多かったですね。
そうなんです。子どものときから絵を描いたり日記をつけたりするのが好きだったのに「もっと描ける人なんていっぱいいる」「私なんかが得意って言っちゃおこがましい」みたいに、気持ちに蓋をしてしまっていました。
そればかりにのめりこむこともないから、きっと本当の「好き」「得意」じゃないんだろうって思っていたんです。
本当は、小さな「好き」を育てていくことが未来につながっていくのに、もったいなかった。
答えは自分のなかにあるものなのに、なぜか外に求めようとしていたんだと思います。最初から思いきりのめりこめるものがどこかにあって、いつか運命的に出会えるんじゃないかって。
その気持ち、すごくわかります!
僕自身もそう考えていたせいで煮詰まっていたけれど、自己理解プログラムに出会って、代表の八木さんに「運命的な『好き』なんてありません」と言われてから、気が楽になりました。
で、自分のなかに芽生えた「自己理解って面白いな、好きだな」という興味を伸ばしていった結果、こうしてコーチをしています。
なるとしさんのそういう実例もあったから、余計に納得がいきましたね。それに対話で掘り下げてもらっているうちに、いまの自分と過去の経験がつながっていくのが面白かったです。
たとえばプログラムを進めるごとに、自分自身のことがどんどん見える化していくのが、私はすごく楽しくて。そういえば小さいころからテレビで「世界ふしぎ発見!」や「知ってるつもり?!」をよく観ていて、知らないことを知るのが大好きだったんですよね。
あのときからすでに私の「好き」は芽生えていたんだな、って、はじめて気づきました。
僕自身は「知らないことを知りたい」という思いがあんまりないタイプ。だからこそ「出口さんのそういう気持ちは、全然当たり前のことじゃないんです。
それこそ出口さんの『好き』ですよ」って、力強く伝えられました。
自分では当たり前だと思っていても、じつは当たり前じゃないことっていっぱいあるんですね。そしてそういう、自分では当たり前にできるけど人にはできないことが、自分の強みになっていく。
出口さんは、一人ひとりのいいところを大切にして、場を調和していくのも得意ですよね。僕はどちらかというと人の欠点が目につくほうだから、出口さんが見ているのはとても素敵な世界だと思いました。
それも自分では、八方美人で芯がないからよくないって思っていたんです。自分のことなのに、人に見てもらわないと気づけない“自分らしさ”がたくさんありました。
おかげで、いまはその自分らしさだけ大切にしていれば、できないことはできないままでもいいって割り切れるようにもなったんです。それまではちょっと完璧主義なところがあったけど、本当は、適材適所で輝けばいいんだなって。
自分を受け入れたら、周りとの向き合い方まで変わっていった
「好きなこと」「得意なこと」「大事なこと」を丁寧に言語化してきたから、最後の「本当にやりたいこと」は、とても自然に出てきました。
「自分なんかに何ができるんだろう」「どこに向かって努力すればいいんだろう」というモヤモヤがなくなって、これからがすごく楽しみになった。
もちろん不安もあるけれど、方向が定まればあとは頑張るだけ。私の過去も未来も結構いい感じじゃない? って心から思えたんです。
いまの出口さんの不安は、大好きな人に告白するときの不安みたいなもの。
本気で挑戦するときには不安があって当たり前だし、そこを乗り越えた先で明るい未来が待っているんだと思います。そうやって「本当にやりたいこと」が定まったのもすばらしいけど……
僕は、出口さんが自分自身をありのまま受け入れたうえで「自分って結構いい感じ」と思ってくれたことがすごくうれしいですね。
そうですよね。なるとしさんには、私が他人の目を気にして、自己否定している姿ばっかり見せてきたから……。
でも、プログラムのおかげで変われたから、こんなインタビューのお話もお受けできたんだと思います。昔の私だったら「子どもたちのお世話をしなくちゃ」「遠いから無理」って、あきらめていました。
パートナーやお子さんの反応はいかがですか?
これまでは家族のことを第一に考えなきゃいけないと思っていたし、自分の考えなんてほとんど言ってこなかったから、最初はプログラムを受講することも内緒にしていたんです。
でも、いまはやりたいことがあれば相談するし、家族も協力してくれるようになりました。自己理解を深めて自分に自信が持てたから、周りともちゃんとコミュニケーションできるようになったのかもしれません。
やりたいことが決まってからの出口さんは、本当にアクティブでしたよね。
はい! 私のやりたいことは、グラレコ(グラフィック レコーディング)を通して相手の想いや考えを見える化し、人との信頼関係を広げていくこと。
それがわかってからは、素敵なグラレコを書く方にコンタクトしていろいろ教えていただき、スキルアップに励んでいます。
先日は、あるご夫婦から結婚記念日に「いままでの思い出や二人の価値観をすりあわせてグラレコにしてほしい」とご依頼を受けて……そうしたら、納品したものを、額に入れてリビングに飾ってくださったんです。
すばらしい体験ですよね。
単に「グラレコを描くこと」が上手い人ならたくさんいるけれど、そこに「想いや考えを見える化して伝える」「人との信頼関係をつくり、安心を届ける」といった価値観を反映したら、それはもう出口さんにしか描けないものだと思います。
出口さんが導き出した答え
本当にやりたいこと
対話とグラレコを通して、信頼関係を作りながら相手の想いや考えを見える化することで、安心できる場を創る
大事
好き
グラレコ
ノート
得意
想いを見える化する