木下伸雄
自己理解コーチ
筑波大学卒業後、大手総合商社に入社。約5年間工業用の繊維資材の技術営業に従事。
その後、大手企業の人材開発支援などを行うコンサルティング会社にて、経営幹部を輩出する研修の企画や組織風土を変革するプロジェクトの支援などを行う。
2017年からの3年間は中国・上海支社に駐在し、中国で事業を展開する日系企業をサポート。
帰国後は、グローバルに事業拡大を行う顧客企業に対し、人材育成のプロジェクトの企画・運営に再度、携わる。また、コーチングやワークショップのファシリテーションも行い、組織の競争力を強化する支援も行っている。
さらには、「一人ひとりの尊厳が保たれている公正・公平な世界をつくる」というビジョンを掲げ、自己理解コーチとしても活動中。
木下伸雄の
本当にやりたいこと
大事
好き
得意
モヤモヤ歴18年。「自分は何者なのか」を問う旅の途中
「世界を股にかける仕事がしたい」
そんな思いが国際関係学を学んでいた大学時代に強くなり、就職活動では希望していた総合商社から内定を獲得。入社後は台湾・アメリカ・ロシア・ドイツ……海外を飛びまわり、エキサイティングな日々を送っていました。
しかし、数年経つと、仕事を心から楽しめていない自分に気づきました。私のモヤモヤの旅の始まりです。
「東証一部上場の会社を辞めるなんてもったいない!」という周囲の声には耳を傾けず、思い切って退職。「モノ」のトレードよりも「人」の成長に関わりたいと思い、人材開発支援を行うコンサルティング会社に入社。
大企業を相手に人や組織の課題解決を支援する仕事は、難しさもありましたがやりがいも感じていました。
しかし、そのうち第二のモヤモヤが襲ってきました。
「自分が本当にやりたいことは何なのか。自分も周りも心から満たされた人生を送るには……」と自問自答を繰り返し、その答えにたどり着くために、とにかく行動を重ねました。
コミュニティをつくったり、勉強会をしたり、ときには100万円以上の金額を払って自分のリーダーシップを磨く合宿研修に参加したこともありました。
行動するたびに新しい気づきが得られ、新たな経験から自分が成長している実感もありました。しかし、本当にやりたいことがなんなのかはわからないまま。徐々に心は疲れていき、将来への漠然とした不安も大きくなっていきました。
モヤモヤの霧が晴れたとき、等身大の自分がそこにいた
そんな時、会社の同僚が自己理解メソッドを紹介してくれました。そして、”世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方”の書籍を読み始め、衝撃を受けました。そこには「たくさん行動することはやりたいこと探しを妨げる『間違い』である」と書かれていたのです。
もちろん、これまでの行動にも意味はありました。経験の積み重ねが今の自分をつくっているとも思います。しかし、モヤモヤを解消するためにとってきた行動でむしろ選択肢が多くなりすぎ、モヤモヤの霧が晴れるどころかますます深くなっていたことに気づきました。
書籍を読み進めるうちに、これまでの長年のモヤモヤの理由が具体的になっていきました。
この時、モチベーションが下がっていたのは「仕事の目的」が明確になっていなかったからだ……。そして、あの時自分の心が疲れていたのは自分の「得意なこと」を活かせなかったからだ……。
そんな風に過去の自分への理解が進むと、今の自分にも自信が持てるようになったのです。また、自分の才能についても長所として現れる場面があるのと同時に、短所としても現れることがあることに気づきました。
苦手なことを無理に伸ばそうとする必要はなく、等身大の自分でいることへの安心感も芽生え、これからの人生という名の旅の方向性も確定。
そして、一連の自己理解を進めていくうちに、「自分が体験したスッキリ感を一人でも多くの人に味わってほしい」そう思うようになりました。
ダイジョウブ。親戚のおっちゃんがあなたをまるごと受け止めます
自己理解は3カ月で終わりますし、本当にやりたいことが見つかれば人生に迷いがなくなります。
しかし、自分と向き合って自己理解をすることは実は結構しんどい面もあります。私自身も自分と向き合う中で見たくないつらい過去から目を逸らしたくなったこともありました。でも、格好良いところも不細工なところもすべて自分。
私は自己理解をして自分と向き合っている間、まるで「自分の人生」というタイトルの一本の映画を見ているような感覚になりました。
映画館でひとり号泣しながら、主人公の自分にスタンディングオベーションで拍手喝采をしているようなイメージが浮かび、過去の自分をぎゅっとハグして褒めてあげたくなりました。
私は自己理解コーチとして、クライアントが自分自身と向き合えるよう、安心・安全な場をつくります。オープンでカジュアルなコミュニケーションで、あなたをまるごと受け止めます。
しかし、万が一、「あなたの向き合い方が甘い」と私が感じた時はすこし説教くさくなるかもしれません。ですが、それは「自分で自分を認めてほしい。そして、自分で自分を愛してあげて欲しい」という思いがあるからこそ、一言多くなってしまうのです。
実際に一人のクライアントから「親戚のおっちゃんみたい」というフィードバックをいただいたことがありました。
「おっちゃん」という言葉の響きに若干複雑な気持ちになりましたが、程よい距離感で関わらせてもらうことで、クライアントの方に「じっくりと自分と向き合えた」と感じていただけました。
モヤモヤは、「より自分らしく生きたい」という魂の声
「もっと早く知っておきたかった……」
自己理解プログラムに出会った直後、私はそう思いました。でも、このプログラムに出会う前のさまざまな努力は無駄だったのか?と改めて考えると、決してそうではありませんでした。
私は、その時にベストだと思った選択をして、必要な行動をとってきたのです。モヤモヤし続けることができたからこそ、自己理解プログラムにも出会えたと思っています。たくさん寄り道をしてきたぶん、お酒を飲みながら語れるネタのストックも増えました。
自分の心に生じるモヤモヤは「自分らしく生きていこう!」という魂の声だと私は思っています。そんな自分自身の声にあなたも少し耳を傾けてみませんか?
人生は思い通りにならないことも多くありますが、決めた通りにはなるものです。
このプログラムの一番の魅力は、一生使える「人生」のフレームワークが手に入ること。誤解を恐れずに言うと、自己理解は終わりなき旅。自分の存在価値はもっともっと大きなはず!
本当にやりたいこととそれを実現する手段も見つかって行動を始めたとしても、新たなモヤモヤが生じるかもしれません。でも、そのモヤモヤは「大事なこと」「好きなこと」「得意なこと」に分解して考えることで、すぐにスッキリするでしょう。
自分の直感を信じてください。そして、自己理解後に見える新しい景色を一緒に楽しみましょう!あなたに必要なのは、一歩を踏み出す小さな勇気かもしれません。