やりたいことが多すぎる人の間違いと対処法
こんにちは八木仁平です!僕は、100日間でやりたいこと探しを終わらせるコーチングサービス「自己理解プログラム」の代表として活動しています。
この記事では、
という書籍の著者である僕が、「やりたいことが多すぎる人に共通する、5つの原因と対処法」というテーマで解説していきます。
この記事を読んでいるあなたは、
- やりたいことが多すぎる…
- 時間と体力が足りない…
- いろいろ手を出そうとして、全てが中途半端…
という悩みを抱えているのではないでしょうか。
特に、
- 飽きっぽく、絞れる気がしない
- 好奇心が旺盛で、いろいろな事に手を出したくなる
- やりたいことを全部やらないと後悔しそうと思っている
という方は、この悩みを持っている事が多いです。
やりたいことが多すぎるという悩みは、普通に考えたり、ただ本を読んで学ぶだけでは、なかなか解決できません。
僕は仕事柄、「やりたいことが多すぎて、結局何をやれば良いかわからなくなっている」という方からの相談を受けることが多いです。
実は、そんな人達には、共通している5つの原因と、その解決策があります。
この記事では、そんな人でも、「これだ!」と思える本当にやりたいことを決めて、夢中に生きられる具体的な方法をお伝えします。
年齢も性別も関係なく、誰にでも有効な方法なので、ぜひ最後まで読んで、モヤモヤから解放されましょう。
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仕事に関する悩みは、一人で解決するのがとても難しいものです。
- 一人で悩んでいる
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では、本題に入りましょう。
この記事の内容は、下記の動画でも解説しています。
記事でも、動画でも、同じ内容が理解できるので、お好みの方法を選んで学んでみてくださいね。
「やりたいことが多すぎる人」を解決する5つの方法
では早速、結論からです。
やりたいことが多すぎるという悩みは、下記の5つの方法を使うことで、解決することが出来ます。
- 「やった方がいいこと」を捨てる
- 「外発的動機」に従うのをやめる
- やりたいこと100リストを書いて、「人生の軸」を見つける
- 「人生の短さ」を意識する
- 「3つの基準」でやりたいことを絞る
この5つの方法は、飽き性な方にも、好奇心が旺盛な人にも…どんな人にも有効な方法です。
これだけではよくわからないのと思うので、それぞれ詳しく解説していきましょう。
解決法①「やった方がいいこと」を捨てる
あなたは「やった方がいいこと」と、「本当にやりたいこと」を区別できているでしょうか。
言葉どおりではあるのですが、両者の違いは下記のとおりです。
- やった方がいいこと:メリットがあるから、やった方がいいと考えていること
- 本当にやりたいこと:メリットどうこうではなく、純粋にやりたいと思うこと
この2つは、文字にしてみると誰でも違うことがわかると思いますが、「やりたいことが多すぎる」という方は、この2つを混同してしまっている事が非常に多いです。
わかりやすいように、両者の具体例をご紹介しましょう。
- 仮想通貨に投資したほうがいい
- プログラミングを学んだほうがいい
- 英語は出来た方がいい
- AIを使いこなせたほうがいい
- 話し方を勉強したほうがいい
などなど…
やりたいことが多すぎると言っている人の中には、自分がやりたいかどうかではなく、上記のような「やった方がいいこと」に囚われてしまっている事があります。
このような方は、次々に出てくる「やった方がいいこと」で頭がいっぱいになり、純粋な意味での「やりたいこと」がわからなくなってしまっている事が多いです。
もちろん、これらは「やらないよりやった方がいい」というのは間違いありません。
英語も中国語も、簿記も、プログラミングも、コミュニケーションも…確かに全て出来ればよいかもしれません。
ですが、僕たちが持っている時間や体力は有限です。
当たり前ですが、これらの事を全てできるわけがありません。
では、限られた人生の時間の中で、これらの「やった方がいいこと」と、あなたが心から思う「本当にやりたいこと」は、どちらが重要でしょうか。
大切な時間を「本当にやりたいこと」で満たして、充実感のある人生を歩むためには、この両者の違いを明確にすることが大切です。
「やった方がいいこと」と「本当にやりたいこと」を区別する方法
では、どうすればこの2つを区別することが出来るのでしょうか。
解決策は、とてもシンプルです。
まず、あなたが今思いつく「やりたいこと」を、書き出してみましょう。
仕事に関わるものだけでなく、旅行に行きたい、習い事をしたい…など、ちょっとでもやりたいと思う事は全て書いてOKです。
書き出すものは、紙でもスプレッドシートでも、マインドマップでも…なんでもOKです。
それを書き出したら、次にその一つ一つに対して、
- メリットがあるから「やった方がいいこと」
なのか
- 心から思う「本当にやりたいこと」
なのかを、分類してみてください。
そして、「やった方がいいこと」に分類されたものは、優先度を下げて、「本当にやりたいこと」に使う時間を増やしてみてください。
これだけで、かなり頭の中がスッキリするはずです。
解決法②「外発的動機」に従うのをやめる
モチベーションには外発的なものと、内発的なものの2種類があります。
「やりたいことが多すぎる」という悩みを持つ方は、ほとんどの場合、外発的動機に従っている状態になっています。
- 外発的動機:外部の刺激に反応して出てくるモチベーション(お金、インフルエンサーの声、他人の目、お金、メリット・デメリットなど)
- 内発的動機:自分の内部から出てくるモチベーション(楽しそう、やりたい、ワクワクする、面白そう、興味があるなど)
もちろん、目を向けるべきなのは、自分の内側から出て来るモチベーションである、内発的動機です。
外発的動機ばかりで生きている人は、自分の外部の環境にある物事によってやりたいことがコロコロ変わってしまいます。
例えば、
- お金を稼ぐために〇〇をやりたい
- 有名になるために〇〇をやりたい
- 友人からチヤホヤされるために〇〇をやりたい
といったモチベーションも、全て外発的動機です。
これらは、内発的な動機と違い、そのメリットを享受したいという、「偽物のやりたいこと」です。
外発的動機ばかりを考えている方は、なかなか自分の心から出てくる内発的動機に目を向ける事ができません。
もちろん、外発的動機も一つのモチベーションなので、悪いものではありませんが、そればかりに囚われてしまうと、「やりたいことが多すぎる」という悩みにつながってしまいます。
また、外発的動機にはもう一つのデメリットがあります。
それは、「コロコロとやりたいことが変わってしまう」というものです。
外発的動機は、まさに外部の環境によって左右されます。
例えば、「お金を稼げそうなことをしたい」という場合を考えてみましょう。
特に今の時代は、流行や技術が目まぐるしく変化しています。
外発的な動機だけで物事を考えてしまうと、刻々と変化する「その時、稼げそうなこと」に振り回され続ける状態になっていきます。
流行りが変わるたびに、やりたいことが、次々と生まれては消えて…と変わり続けてしまいます。
その結果、何もかもが中途半端な状態になってしまうんですね。
外発的動機ばかりに目が向いていると、一生、自分の軸を見つける事ができなくなってしまいます。
外発的動機かどうかを見極める方法
では、あなたのやりたいことの中から、外発的なものを内発的なものをどのように見分ければよいのでしょうか。
この方法も、とても簡単です。
先ほどと同じように、あなたのたくさんある「やりたいこと」をすべて書き出してみましょう。
すでに書き出している人は、そのままそれを使ってもOKです。
書き出せたら、一つ一つを、分類します。
もしそれが、
- お金
- 知名度
- 人からの尊敬
を得られそうだからやりたいと感じているなら、外発的動機です。
逆に、
- 面白そう
- ワクワクする
- 自分らしい感じがする
からやりたいと思っているのであれば、それは内発的動機です。
もちろん、あなたが大切な人生の時間を使うべきなのは、内発的動機のほうです。
この分類では、内発的動機が無く、「外発的動機だけで考えているやりたいこと」を見極められるようにしましょう。
内発的動機が満たされるものであれば、外発的動機も含まれていてもOKです。
外発的動機だけで選んでいるものは、優先度を下げるようにしたいところです。
解決法③「やりたいこと100リスト」を書いて、「人生の軸」を見つける
僕が、やりたいことが多すぎる人に、特におすすめしているのが、このワークです。
このワークは、結構有名なので、聞いたことがある人や、すでにやったことがある人もいるかと思います。
ですが、このワークで、やりたいことを絞るためには、一つのポイントがあります。
このワークの難しいところは、ただ100個書きなぐるだけでは、絞れずに迷ってしまうという点です。
なので、初めての方はもちろん、過去にやったけど上手く行かなかったという方も、下記のステップに気をつけて、トライしてみてください。
- 制限をつけずに、やりたいことを100個書く
- 自分のやりたいことから、欲望を抽象化する
- 欲望をまとめて、人生の軸を見つける
多くの人は、①だけで終わってしまうのですが、重要なのは②と③のステップです。
ここまでやれば、あなたの人生の軸が見つかって、「自分はこう行きたかったんだ!」と、頭がスッキリするはずです。
それぞれについて、具体的に解説します。
ステップ①制限をつけずに、やりたいことを100個書く
まずは、出来るできないなどの制限を一切かけずに、やりたいと感じることを100個書き出してみてください。
例えば、
- アメリカへ旅行に行きたい
- 文章術を学びたい
- 年収1,000万円欲しい
- 南国で暮らしたい
- 時間が自由な仕事をしたい
など、何でもOKです。
ここでは、制限をかけずに出しまくることが大切なので、外発的なものが思いついても、気にせずに書き出していきましょう。
もし100個書くのが難しいと感じる方は、下記の8つのジャンルからそれぞれ書き出してみましょう。
- 仕事
- お金
- 人間関係
- 学び・成長
- 楽しみ
- 健康
- ライフスタイル
- ライフワーク・趣味
それぞれ10~12個くらい出せれば、100個になるので、ぜひやってみてください。
ステップ②自分のやりたいことから、欲望を抽象化する
書き出せたら、次に、出てきたやりたいことを「抽象化」していきましょう。
抽象化というと、難しいと思いますが、下記のように考えてみてください。
つまり自分は、
- どんな欲望をもってるんだろう?
- 何を欲しがっているんだろう?
と考えてみる。
分かりづらいと思うので、具体例を紹介します。
例えば、「アメリカ旅行に行きたい」というやりたいことの場合、「新しい場所に行って、好奇心を満たしたい」と考えているのかもしれません。
また、「文章術を学びたい」を考えると、「新しいことを勉強したい」などの気持ちがあるかもしれないですね。
「年収1,000万円欲しい」と書いた理由を考えてみると、「好きなことに挑戦するお金が欲しい」など、何か「やりたいこと」があって、そのためにお金を欲しがっている事が考えられます。
このように、出てきた「やりたいこと」に対して、なぜそう思ったのかを考えるのが、抽象化するというワークです。
こう考えると、書き出したことは、内発的に「やりたい」と思っていることに対する手段であることがわかると思います。
ステップ③欲望をまとめて、人生の軸を見つける
最後のステップは、抽象化したやりたいことの中から、「共通点を見つける」という作業になります。
これが出来ると、あなたの軸が見えてきます。
例えば、先ほどの例を見てみましょう。
- アメリカ旅行に行きたい
- 文章術を学びたい
- 年収1,000万円欲しい
というやりたいことがあり、それぞれを抽象化してみましたね。
ここから考えてみると、この人は「好奇心を満たしたい」という共通点がある事が見えてきます。
つまりこの人の場合、人生における軸として、「好奇心を満たせるかどうか」が重要であることがわかります。
こう考えると、「やりたいことが多すぎる」と考えていた人も…
「要するに自分は、好奇心を満たしたいんだな」ということが理解できるようになります。
このように、3つのワークを行うと、「要するに自分はこう生きたいんだな」というものが言語化できて、思考がシンプルになっていきます。
解決法④「人生の短さ」を意識する
やりたいことが多すぎるという方の話を聞いていて、共通しているのが、
- 人生の時間
- 体力や集中力
は、すごく限られたものであるということを、考えられていないことです。
残されている時間が思ったより少ないということを自覚すると、全てをやることは諦めて、優先順位をつけなければいけないと理解出来るはずです。
もし今0歳の赤ちゃんが、80歳まで生きると仮定した場合、どれくらい時間があるのでしょうか。
答えは、たったの4,000週間です。
もし30歳の人であれば、残り2,800週間しかありません。
一週間なんて、あっという間に過ぎてしまうことを考えれば、残された時間はとても少ないと感じると思います。
どんな人でも、「あれからもう1年たったのか」と思うことってよくありますよね。
大人になればなるほど、時間が過ぎるのが早く感じるものです。
残された時間を考えれば、これから僕たちが出来ることは、本当に僅かであることがわかります。
その中で、
- やらないと後悔する、本当にやりたいことは何なのか
- 別にやらなくても良いことは何なのか
をしっかりと分別して考えてみてください。
やりたいことが多すぎると思っている人も、絶対にやっておきたいと思うようなことは、案外少ないことに気がつくのではないでしょうか。
解決法⑤「3つの基準」でやりたいことを絞る
そもそも、やりたいことが多すぎるという悩みを抱える人が多いのは、選択肢が多すぎることが原因です。
今の時代は、ネットを見れば色々な情報がありますし、転職サイトを見れば、本当に様々な仕事が掲載されています。
何も基準を持たずに考えていたら、迷って当然の状況なんですね。
では、どうすれば、そんな無数の選択肢のなかから、本当にやりたいことを選べるのでしょうか。
結論としては、「あなただけの選択基準を持つ」しかありません。
自分が何をやりたいのか、どんな仕事をすれば満足出来る人生が歩めるのか…
そこで迷っている人は、「自分は仕事でこれを重視したい」という選択基準がボンヤリしている事が原因であることがほとんどです。
では、どのような選択基準を持てばよいのでしょうか。
結論は下記の通りです。
- 「大事なこと」かどうか
- 「得意なこと」かどうか
- 「好きなこと」かどうか
あなたにとっての3つの基準を明確にして、それでふるいにかけてしまえば、「やりたいことが多すぎる」という悩みは、一発で解消してしまいます。
この基準を明確にする「自己分析100の質問」について、下記の記事で詳しく解説しています。
年齢も性別も様々な人たちが、実際に「本当にやりたいこと」を明確にして、充実した人生を歩めるようになっている方法なので、ぜひ参考にしてみてください。
まとめ:人生の時間は有限。本当にやりたいことで生きよう!
この記事でご説明してきた通り、僕たちに残されている人生の時間はとても有限で、貴重なものです。
そんな短い時間を後悔せずに生きるためは、やりたいことで迷っている暇なんてありません。
先ほどご紹介した、自己分析100の質問を実践すれば、やりたいことの迷いがなくなる、あなただけの「判断基準」を手に入れることができます。
今の悩みを解決するだけでなく、これからの人生で起こる色々な変化の中でも、迷うこと無く、あなただけの道を見つける事ができるようになるので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。