【才能の見つけ方】一生ものの自信がつくメソッドを徹底解説!
こんにちは八木仁平です!僕は、100日間でやりたいこと探しを終わらせるコーチングサービス「自己理解プログラム」の代表として活動しています。
この記事では、
という書籍の著者である僕が、本で解説している「才能の見つけ方」について、詳しくご説明します。
僕は仕事柄、
- 「自分に自信がない」
- 「今の仕事が自分に合っていない気がする。けれど他に自信を持てることもない」
こんな悩みをよく聞きます。
僕もかつてそうだったように、才能が見つかっていない世の中の多くの人が同じような悩みを持っています。
そんな方に僕がお伝えしたいのは、「才能の発見」を一日でも早く終わらせてほしいということ。
そして、今日この瞬間から一気に才能を見つけて「自信がある自分」として生き始めてほしいのです。
なぜなら、収入ひとつとっても、自分に自信がある人と自信がない人の格差は、日に日に広がっていくからです。
「才能を見つけること」さえ終わらせてしまえば、ありのままの自分に自信を持って一生を生きることができます。
この記事を読めば、あなたも「世界一やさしい「才能」の見つけ方」の考え方をマスターし、
- あなたにどんな才能があるのか
- その才能をどう使えば、幸せに働くことができるのか
がわかるようになります。
ぜひ最後まで、楽しんで読んでみてくださいね。
あなたのお悩みを、プロの自己理解コーチに無料で相談できます。
仕事に関する悩みは、一人で解決するのがとても難しいものです。
- 一人で悩んでいる
- 相談できる人がいない
- 頭がゴチャゴチャで、整理できない
という方は、お気軽に相談してみてくださいね。
僕たちは自己理解のプロフェッショナルです。
相談すれば、あなたのモヤモヤも悩みも、きっとスッキリしますよ!
八木仁平公式LINEに登録していただいた方には、図解電子書籍「世界一やさしい『才能』の見つけ方」 を無料プレゼントします。
この特典を読んだ方からは、
- 長年悩んでいたモヤモヤから開放された
- 見つからないと諦めていた才能がわかった
などと大好評をいただいてます。
図解や具体例も豊富で、とてもわかり易い内容になっているので、ぜひダウンロードしてみてくださいね。
おかげさまで、すでに130,000人以上の方が登録してくれています。
では、本題に入りましょう。
この記事の内容は、下記の動画でも解説しています。
同じ内容を解説しているので、記事でも動画でも、お好みの方で学んでみてくださいね。
では早速、どうすればあなたの才能を見つけることができるのかを学んでいきましょう。
なぜ才能に気づける人と、気付けない人がいるのか
「天才」という言葉があるように、「才能」とは、一部の人だけに天から与えられるものと思われがちです。そのため、「才能」を「見つける」という発想は世の中にほとんどありません。
才能の見つけ方は学校でも教えてもらえませんし、教科書もありません。だから、ほとんどの人が、才能を見つける方法があることを知らず、そもそも自分に才能があるなんて思っていないのです。その結果、「自分の才能」に気づかずにあっという間に人生を終えてしまいます。
「これまでに才能や強みに関する本をいくつか読んできたけれど、才能を見つけることができなかった」という人もいるかもしれません。そんな方にまず知ってほしいことがあります。
それは、「『才能』が見つからないのは、言葉の分類が足りていないから」という前提です。
あなたは、上図の言葉(長所・短所・強みなど)の違いを理解しているでしょうか。
おそらく、99%の人がわからないでしょう。しかし今はまだそれで大丈夫です。この記事を読み進めていくことで、スッと理解できていくので。
このような言葉の違いを明確にせず、ボンヤリとした言葉で思考するから、いつまでも才能が見つからないんです。
- 短所
- 長所
- 得意なこと
- 苦手なこと
- 才能
- 強み
- 弱み
- 性格
これらの言葉の分類を明確にできるようになることで、あなたの才能が見つけやすくなります。
詳しくは記事の中で説明していきますので、ぜひ楽しみながら理解していきましょう。
「才能」が見つからないのは、言葉の分類が足りていないから
才能を見つけると、生き方が180度変わってしまう
あらためて、才能とはすべての人にあるものなのでしょうか? そして、見つけることができるのでしょうか?
その質問に、僕は胸を張って「YES」と答えます。それは僕自身の実体験と、これまで「才能の見つけ方」をお伝えしてきた方々が驚くほど変化する姿を目の当たりにしているからこそ言えることです。
才能を見つけずに生きている人は、陸にいる魚に似ています。これは、自分の才能に合わない環境で必死にもがいている状態を表しています。その魚が「自分は陸でがんばらないといけない」と思い続けたらどうなると思いますか? 最悪の場合は死んでしまうでしょう。
一方で、才能を活かしている人は、水の中にいる魚です。自分の才能を活かせる場所で元気いっぱい泳いでいるような状態です。才能を見つけているかどうかで、人生はガラリと変わります。
自分の才能がどんな場所で活きるのかを知っているかどうかで、自信も、出せる成果も、人生の自由度も別モノになります。
もしあなたが自分の才能にまだ気づいていなければ、才能を活かせるようになったとき、今あるストレスは1/10に、成果は10倍になります。
あなたはどちらの自分で生きたいですか?
- 才能を活かしていない人は「陸にいる魚」
- 才能を活かしている人は「水の中にいる魚」
自分の才能が全くわからずもがき続けた僕
ベストセラー本を出したり、会社を経営していると言うと、「もともと自分の才能に気づいていたのでは?」と思われるかもしれません。それがまるで逆なんです。
僕は長い間、「人見知りである」というコンプレックスを抱えて生きていましたし、下記のように、たくさんの辛い失敗を経験してきました。
- コンビニバイトを2ヶ月でクビ…
- テレアポのバイトがつらすぎて、1日で逃げる…
- 研修の時点で辛くなり、就活で内定した会社を入社前に辞退…
僕自身も、みなさんと同じように、自分の才能がわからず、苦しんだ時期があります。
このときは、自信を失い、自己肯定感もどんどん下がっていた、本当につらい時期でした。
ですが、自分の才能を理解した今では、
- ベストセラー作家として活動したり、
- 100人以上のメンバーの会社の代表だったり
- 登録者10万人以上のYouTubeチャンネルを運営できたり
と、あの頃が嘘だったかのように、楽しく、成果を出すことが出来ています。
ですが、コンビニバイトを首になった頃の僕と、現在の僕は、同じ人間です。
ただ、この記事で解説している才能の見つけ方を理解しただけなんです。
このように、才能の使い方次第で、人生は大きく変わります。
みなさんも、必ず僕と同じように、才能を活かすことができるので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
才能が見つからない人の5つの間違い
才能を見つける、活かす、育てるまでの3ステップを説明する前に、まずは「才能」が見つからない人が陥っている間違いを解いておきます。
なぜなら、ここで挙げる「5つの間違い」を解消しないまま「才能」を見つけようとしても、なかなか見つからないからです。
この5つの間違いを解くだけで「才能」がわかってしまう人もいます。それほど、この「思い込み」は強烈です。
あなたにも、心当たりがあるかもしれません。一緒に1つずつ間違いを取り除いていきましょう。
才能が見つからない人の間違い①:「人よりうまくできること」が才能だ
あなたには、「世界一うまくできること」はありますか?
おそらく、ほとんどの方が首を横に振るでしょう。もちろん、僕も同じです。
では、あなたは「才能」をどんなものだと思っていますか?
才能を「人よりうまくできること」だと考えていないでしょうか。
実は、僕も長い間、そう思っていました。
- 「強いて言うなら、人に説明することは割と得意な気がするけど…」
- 「でもそんなの、自分よりもうまい人はいるしな…」
- 「そう考えると自分には特別な才能なんて何もないんだよな…」
そう思っていました。
しかし、そう感じてしまうのは、そもそもの「才能の定義」が間違っているからです。
その状態ではどんな才能を見つけても、「でも自分よりうまくできる人がいるし、これは才能ではない」と思ってしまいます。
しかし、間違いが解けた方は「自分にはたくさんの才能がある」と言い切ることができるようになっていきます。
正しい「才能の定義」とは?
では、正しい才能の定義とは何なのか?
それは、「ついやってしまうこと」です。
才能を見つけるときには、他人と比べる必要は一切必要ありません。
自分が「ついやってしまうこと」であれば、それが才能です。
言い換えると「自然とやっていること」でもあります。
「『ついやってしまうこと』って、どういうこと?」と思いましたよね。
例えば、下記は、すべて才能です。
- すぐ行動してしまう
- 人間観察をしてしまう
- リスクを考えてしまう
- 目立とうとしてしまう
- ネガティブに考えてしまう
- 人の気持ちを考えてしまう
- 人に話しかけてしまう
などなど…
これが、「ついやってしまうこと」です。
これらはすべて、上手に活用すれば、あなたの人生をより豊かにしてくれる、立派な才能たちです。
しかし、この時点では、きっとあなたも
- それがどう役に立つのかわからない
- 仕事では数字で同僚と比べられる
- 現実はそんなに簡単じゃない
- 社会で評価されるものでなければ意味がない
と、疑問が湧いているのではないでしょうか。
もちろん「仕事にする」という視点で見たときには、その通りです。
このままの状態では、仕事に役立てることは出来ません。
しかし、この「つい、やってしまうこと」を、上手に仕事に活かすテクニックを身に着けていくと、あなたの才能はどんどん開花していきます。
具体的に、「才能をどのように仕事などに役立てていくのか」については、記事中盤の「学ぶと世界の見え方が一変する『才能の公式』」の章で詳しく説明していきますね。
この記事を読み終わったあとには、自分の才能に無限の可能性が眠っていることに気づいてワクワクが止まらなくなると思います。
まず今の時点では、「つい、やってしまうこと=才能」なんだとわかってもらえれば問題ありません。
- 間違い:「人よりうまく出来ること」が才能
- 真実:「ついやってしまう、自然とやっていること」が才能
才能が見つからない人の間違い②:「資格」や「スキル」が大事
「才能」とよく間違われるのが、資格に代表される「スキルや知識」です。この2つは似ているようで全く違います。
「才能」の例は、
- リスクを考えられること
- 人の気持ちを大事にできること
- 1つのことを突き詰められること
などです。
一方で「スキルや知識」とは、
- 英語が話せる
- プログラミングができる
- 料理ができる
などのことです。
これらは3つの点で全くの別物です。
まず1点目。「才能」は、特別な努力をせずに身についたもので、「スキルや知識」は学ぶことで後天的に身につけたものという違いがあります。
2点目。「才能」は一度知って使えるようになれば、どんな仕事でも使えるもので、「スキルや知識」は特定の仕事でのみ活用可能なものです。
3点目。「才能」は一生使い続けることができます。一方、「スキルや知識」は古くなって使えなくなる可能性があります。
表にまとめると下記のようになります。
もしかしたら「え? じゃあスキルや知識は重要じゃないの?」と思われたかもしれません。
もちろん「スキルや知識」は、必要なものです。
ですが、それらは時代の変化とともに陳腐化してしまいます。昔は、そろばん教室に通って資格を取ると就職に有利でしたが、今はそんなことはありませんよね。スキルとは、そういうものです。
また、一度身につけたスキルや知識に依存して、人生の自由度を下げてしまう人もいます。
そして、この「スキルや知識」を重視している人は、なかなか「才能」を見つけることができません。
例えば、看護師の資格を取ったとします。資格取得のために努力をしたことは、本当に尊いことです。
でも、看護師の仕事を辞めてしまったらどうでしょうか?
その資格自体は無駄になってしまうかもしれません。
僕のところによく「転職したいけれど、看護師の資格を活かしたいと思っている」など今持っている資格を活かしたいという相談がきます。
これは、自分の「やりたいこと」よりも「資格を活かす」ことの優先順位が高くなってしまっている状態です。
そうやって選んだ次の仕事が、本当にあなたを幸せにしてくれるでしょうか?
人生を豊かにするための資格が、逆にあなたを縛っているとしたら本末転倒です。
また、例えば、公認会計士の資格を取ったとします。
ものすごい努力が必要なことで、本当にすごいことです。けれど、実際に仕事を始めてみたら自分には合っていなかったとしたらどうでしょうか? 実際にこんな相談を受けたことがあります。
「公認会計士の資格を取って会計事務所に就職したものの仕事が合わなかったので、辞めたいんです。けれど、これまでの努力が水の泡になってしまうと思うと、決断できません」
これもまた、自分の「やりたいこと」よりも「資格を活かす」ことの優先順位が高くなってしまっています。
このように、資格を代表とする「スキルや知識」を重視した生き方はとても不自由です。
では、どうすればいいのでしょうか?
答えは簡単です。
自分の「外側にあるスキルや知識」を求めるのではなく、「内側にある才能」に目を向ければいいのです。
まずは、自分の外側(スキル・知識)よりも、自分の内側(才能)を理解することから始める。
「スキルや知識」を使うのも、結局は自分自身。だから何よりもまず、「自分の才能」について学ばなければいけません。
才能がわかれば、好きなことで自由に生きられる
「自分には○○の才能がある」と気づけば、どんな時代でも、どこへ行っても活躍できるという圧倒的な自信がつき、自由な人生を送ることができるようになります。
「学校の管理栄養士の仕事を辞めて、転職したい」
そう相談してくれたのは、20代のSさんです。
才能を見つけるためのプログラムを通じてやりたいことと向き合った結果、「ダイエットヨガのインストラクターをやりたい」という想いを見つけ出しました。
ですが、未経験の仕事のため、「転職できるのかな」と、とても不安そうでした。
たしかに、管理栄養士の資格は、ヨガインストラクターの仕事には直接役立たないように思えます。
こういうときに大事なのが「才能」です。
Sさんの過去の経験を聞くと、管理栄養士の仕事の中でも「栄養指導」の仕事はとても楽しく、成果も出せたそう。
なぜ成果が出せたのか秘訣を聞いてみると、「相手の反応を見ていると、何がわかっていないのかをパッと気づけるので、そこを詳しく説明するようにしている」とのこと。
これが、Sさんの内側にある才能です。
Sさんが持つ「相手の反応に合わせて、適切な説明ができる」というこの才能は、資格と違い、どんな仕事にも役立てることができます。
その後Sさんは、ヨガインストラクターへ応募をします。
書類には、この「才能」に焦点をあてて、「栄養指導のときと同じように、お客さまの反応を見ながらていねいに進めることができます」と書きました。
無事に書類選考は通過。面接でも、その点を強調して伝えるようアドバイスしました。
後日、Sさんから連絡がありました。
「ヨガインストラクターとして採用していただけることが決まりました!」
うまくいくだろうと思っていたものの、やはりこの瞬間は何度味わっても感動します。
もし、Sさんが、資格やスキルという後天的なものに囚われていたら、このような転身はできなかったでしょう。
このように「才能」を見つけることで、職種も業界もまたいでのキャリアチェンジが可能になります。
どんな「スキルや知識」よりも、まず才能を見つける
注意してほしいのは、「スキルや知識」が必要ないということではありません。
大事なのは順番です。
まずは「才能」を見つける。その才能を土台として、「スキルや知識」を上乗せする。それによって、「あなただけの強み」が生まれるのです。
先ほどのSさんの場合は「相手の反応に合わせて、その都度適切な説明をする」という才能の上に、「ヨガインストラクター」のスキルと知識を身につけました。
この順番を覚えておいてください。
多くの人は「スキルや知識」を学ぶことに時間をかけます。
「才能」は人生の土台となるものなのに、見つけることに誰も時間をかけようとしません。
そもそも、自分に才能があることすら気づいていないのです。
だからこそ、気づいた方にとってはとてつもなく大きなチャンスです。
あなたの才能は、あなたが生きている限り、あなたの一生の武器になるのです。
そんな一生ものの才能を、この記事で見つけていきましょう。
- 間違い:なにより「資格」や「スキル」が大事
- 真実:まずは「才能」を見つけ、その上に「資格」や「スキル」を積み上げる
才能が見つからない人の間違い③:「なりたい自分」になろうとする
「僕は、なりたい自分という言葉が嫌いなんです」
ある時、僕が講演会でそう言うと、会場にいたお客さまはそろって一瞬ビックリした顔になりました。
おそらく、多くの人が「なりたい自分」を目指すことはいいことだと思っていたからでしょう。
なぜ僕は「なりたい自分」という言葉が嫌いなのか…
それは、「なりたい自分」と言ったときに、その対象は「自分の外側」にあるからです。
- 「あの人みたいになりたい」
- 「こんなふうになりたい」
これは「憧れ」と呼ばれるものです。一般的には、「憧れ」は綺麗でキラキラしたものだと思われています。
ですが実は、「憧れ=自己否定」なのです。
なぜなら憧れとは「今の自分はダメだから、なりたい自分になろう」という発想から来るものだから。
しかし自己否定をして憧れる必要なんてありません。
あなたは気づいていないだけで、素晴らしい才能をすでに持っているからです。ただその才能を活かせばいいだけなのです。
才能が見つからない人の間違い④:努力は必ず報われる
世の中では、
・努力すれば成功する
・努力しなければ成功しない
このいずれかだと考えられています。しかし、それは間違いです。
本当は「報われる努力と、報われない努力がある」というのが真実です。
これは、研究でも証明されています。
アメリカのネブラスカ大学において16歳の学生を対象にした研究では、学生を「読むことが得意なグループ」と「読むことが平均的なグループ」に分け、3年間同じ訓練をしました。
「読むことが平均的なグループ」は、練習前に毎分90語のペースだったものが、3年後に150語になりました。伸び率は1.6倍以上です。
「読むことが得意なグループ」は、毎分350語のペースだったものが、3年後に2900語以上読めるようになりました。なんと8倍以上の伸びです。
当然ですが、同じ時間をかければかけるほど、もともと得意な人と、そうでない人の差は広がってしまいます。
マネジメントの父と言われる「P.F.ドラッカー」もこのように言っています。(もしドラで有名なドラッカーです。)
「努力しても並にしかなれない分野に無駄な時間を使わないことである。強みに集中すべきである。無能を並の水準にするには、一流を超一流にするよりも、はるかに多くのエネルギーを必要とする」
『プロフェッショナルの条件』 ダイヤモンド社
「努力は必ず報われる」と思っている人は、自分の才能に気づきにくいでしょう。
努力しなくてもできる「才能」を育てれば、大きな結果が出ることを知っておいてください。
- 間違い:努力は必ず報われる
- 真実:才能を活かす努力が報われる
才能が見つからない人の間違い⑤:成功者から学べば、成功できる
有名な経営者や、起業家、影響力のある人が書いた本を読んで、その人の語っている成功法則を真似しようとしたことはないでしょうか?
僕自身、大学時代には多くの有名人の書いた自己啓発本を読み漁っていた時期がありました。
自己啓発本を読むととても高揚感があり「自分もこの人の真似をして成功しよう!」という気持ちになったものです。
しかし、他の本を読んでみると「以前読んだ本の著者と言っていることが違う」と感じることがあり、本を読めば読むほど混乱してしまっていました。
矛盾しているように思えるアドバイスは世の中に無数にあります。
なぜ、人によってアドバイスが違うのでしょうか?
それは、成功者の口から発せられる内容は「その人にとっての成功パターン」でしかないからです。言い換えれば「その人だからうまくいったやり方」を説明しているということです。
たとえば僕は「人脈が大事」と言われたのでがんばってみましたが、僕にとっては役に立つアドバイスではありませんでした。
反対に3年間、本を読みまくり、ブログをたくさん書く「孤独な時間」を過ごしたことが今につながっています。
「人脈が大事」と「孤独に努力をするのが大事」。どちらが正しいのでしょうか?
結論、どちらも正しいです。
ただ、その正解が自分に当てはまるかはわかりません。
ここまで読んで、「それならこの本のメソッドも、八木さんの成功パターンに過ぎないのでは?」と思われた方もいらっしゃると思います。
確かに、僕が自分の成功法則として確立されている「少数の人と深い人間関係を築け!」などのアドバイスを語り始めてしまったら、そうなります。
しかし、この記事では僕の個人的な成功パターンを語ることはしません。一歩引いて「みなさん自身の成功パターンを見つける方法」をお伝えします。
人のアドバイスを聞くほど、無数の「誰かの正解」に惑わされてしまいます。
大切なのは「自分の才能」を活かす方法を見つけること。
そのために目を向けるべきは、「他人の成功話」ではなく、「自分の過去の実体験」なのです。
答えは常に自分の「外」ではなく「内」にあります。
- 間違い:成功者から学べば、成功できる
- 真実:あなたの成功法則は、あなたの「内側」にある
では、ここまでご説明してきた、「才能が見つからない人の間違い」を改めておさらいしておきましょう。
まずは、この5つの考え方が間違いであったことを認識して、あなたの内側の才能を見つけられる準備を整えましょう。
才能には3つの特徴がある
まずは、「才能とはどんなものなのか?」を説明していきます。
ここには3つの特徴があり、これを理解することが、あなた自身に眠る才能を見つける第一歩になります。
では、早速1つ目から見てていきましょう。
才能の特徴①:才能は「当たり前にやっていること」の中にある
今でこそ、こうして才能に関する本を書いている僕ですが、才能についての理解が浅かったころは恥ずかしい失敗をしてきました。
特に、「自分が当たり前にできることを、他人が当たり前にできるとは限らない」この本質を忘れ、過ちを犯してきました。
会社を立ち上げた当初の話です。
なんで出来ないの?と思ったら、才能を見つけるチャンス
事業拡大のために、会社のメンバーにお客さまサポートのマニュアル作成を依頼することにしました。
僕はマニュアル作りがとても得意です。僕と同じようにやってほしいと、メンバーのTさんにマニュアル作りを任せました。
しかし、そのプロジェクトが始まっても、なかなかTさんの作業が進みません。作り途中のマニュアルを見せてもらっても、お世辞にもクオリティが高いとは言えない出来でした。
僕は、自分がマニュアルを作るときに意識していることを毎週のミーティングでアドバイスしました。しかし、Tさんは毎週会うたびに元気がなくなっていきます。スケジュールもどんどん遅れていきます。もちろん、クオリティも全く上がりません。
なんでできないの?
「これは何かおかしいぞ」と感じた僕は、「なぜマニュアル作りがうまくできないのか」をそのTさんと話し合いました。
Tさんは、頭の中に浮かんでいることをこんなふうに言葉にしてくれました。
「この部分は、お客さまの反応によって対応を変えないといけないので、マニュアルにはどう書けばいいんだろう。
うーん、他のことも、目の前のお客さまによるから一概にこうするとは言えない。1つ1つ、『これはあの人には当てはまらないな』と考えてしまう。あの社員さんが使うと困るだろうな、とか……」
それもそのはず、Tさんは「お客さまや状況に合わせて臨機応変に対応する才能」を持っている、お客さま対応のスペシャリストだったからです。
Tさんが持っている「臨機応変に対応する」という才能は、マニュアル作りで求められる「一般的な対応を記す」才能とは完全に逆のことだったのです。これは、時間をとってTさんと一緒に振り返らないとわからないことでした。
そのとき、やっと気づきました。
「自分が当たり前にできるからと言って、Tさんが当たり前にできるわけではない」と。
そして、Tさんの才能が活かせない仕事を任せてしまっていたと。
反省した僕は、Tさんに謝罪しました。現在はTさんに、メンバーの育成をお願いしています。そこでは、「個々に合わせて対応する」という才能を存分に活かして、やりがいを持って働いてくれています。
才能を「外」に探しに行ってはいけない
僕の失敗談を通して伝えたかったのは、「あなたの当たり前と、他人の当たり前は違う」ということです。
「それはそうでしょ」と思うかもしれません。
しかし、僕のエピソードからもわかるように、気を抜くと「自分が当たり前にやっていることは、他人も当たり前にできる」と勘違いしてしまうのです。
逆に言えば、あなたが「これはみんなできるし、大したことない」と思っていることの中に、あなたの本当の才能があるかもしれないのです。
僕もこの経験から「誰でも再現できるマニュアルを作成すること」は自分の才能なんだと気づくことができました。
同じように、あなたの才能も「すでに当たり前にやっていることの中」にあるのです。
才能を、外へ探しに行ってはいけません。すでにやっていることが才能なんです。宝物は、すでにあなたの中にあります。
才能は「当たり前にやっていること」の中にある
才能の特徴②:「動詞」に注目すれば才能が見つかる
「才能」の特徴としてもう1つ覚えておいてほしいこと。
それは、
「才能は動詞」
ということです。
たとえば、以下の才能はどれも動詞です。
例を挙げてみましょう。
例えば、「旅行が好き」と言うAさん、Bさん、Cさんがいます。
同じ「旅行が好き」でも、「旅行の何が楽しいのか?」は人それぞれ違います。
下記の画像のように、「伝える」ことが楽しい人もいれば、「計画を立てるところ」が楽しい人も、「体験そのもの」を楽しむ人もいます。
3人の例からも、「伝える・立てる・飛び込む」というように、才能が「動詞」で表されていることがわかります。
つまり、あなたが「ついやってしまっている行動」こそが才能なんです。
ちなみに、僕の自己理解メソッドでは「才能」と「得意なこと」を同じ意味の言葉として使います。
この「才能(得意なこと)」は「動詞」で表されますが、「好きなこと」は「名詞」で表されます(Aさん、Bさん、Cさんの好きなことは「旅行」でした)。
ここでは、「才能は動詞」とだけわかってもらえれば完璧です。
- 才能は動詞
- 「ついやってしまっている行動」こそが才能
才能の特徴③:才能は「遺伝で50%決まっている」
行動遺伝学の研究によると、「才能の約50%が遺伝で決まる」とされています。また残りの半分は、育った環境で決まると言われています。
そして、思春期を過ぎるまでは才能は変わることがあるものの、年齢が上がるほどに変わりづらくなると言われています。
つまり、大人になってから何とか自分の才能を変えようとしても、変えづらいということです。
才能を変えるのが難しいのは、実は素晴らしいこと
ここまで読んで、もしかすると「自分の才能は変えられないのか」というネガティブな気持ちになったかもしれません。
僕は、才能を変えるのが難しいという事実を「ものすごく素晴らしいこと」だと感じます。
なぜ、才能は変えられないことを素晴らしいと思うのか。それは、自分のままで生きるしかないと「諦めること」ができるからです。
そして、「この自分で生きるしかない」と決まっている状況のほうが、確実に幸せになれるからです。
こんな研究があります。
数百人に、いくつかの柄の中から好きなポスターを選んで持ち帰ってもらうという内容です。
参加者は2つのグループに分けられました。
- グループ1:「1ヶ月以内に他のポスターと交換可能」と伝えられたグループ
- グループ2:「これが最終決定であり、一度選んだポスターはけっして交換できない」と伝えられたグループ
両グループの満足度を調べたところ、グループ2のほうがはるかにポスターを気に入っていることがわかりました。
もっといいポスターが選べるかもしれないという可能性を残されたグループ1よりも、後戻りできない選択をしたグループ2のほうが満足できていたということです。
多くの人はグループ1のように自分の持っていないものに目を向けて、ずっと追い求める人生を生きてしまいます。
この研究からもわかるように、それではいつまで経っても自分の人生に満足することはできません。ないものねだりを続けていると、不幸になってしまうのです。
「才能に優劣は存在しない」
まだ、今の段階では、自分自身に、本当に素晴らしい才能があるか、疑いの気持ちがある方もいるでしょう。
「事実、自分のよりも、あの人の方が才能がある…」など、他人と比べてしまう気持ちが残っている人もいると思います。
ですが、実際は「才能に優劣は存在しない」という事実があります。
例を挙げて説明しましょう。
人間の性格は大きく分けて2つ「外向型」と「内向型」 があります。「あれ、才能の話をしていたのに性格という言葉が出てきた」と思う方もいるかもしれません
この本での才能の定義である「ついやってしまうこと」は、性格にもそのまま当てはまります。そのため「性格」も「才能」と同じ意味の言葉として使わせていただきます。
2つの性格を簡単に説明すると、このような違いがあります。
・外向型・・・・・・活発で社交的
・内向型・・・・・・繊細で控えめ
あなたは、自分を外向型だと思いますか? 内向型だと思いますか?
僕は自分を内向型だと考えています。
実は、長い間心理学者の間では「外向型」のほうが幸せな性格」であり、「内向型は幸福度が低い」と考えられていました。
しかし、その常識は、今では古いものとして理解されるようになっています。
新しくわかってきているのは、このような事実です。
- 「外向型にならなければいけない」と思っている内向型の人は不幸
- 「内向型の自分に満足している」内向型の人は幸福
つまり、自分のことを受け入れると幸福で、受け入れていなければ不幸だということ。
性格自体に優劣があるわけではなく、その性格をどう捉えるかがすべてなんです。
この結果にはみなさんも納得感があるのではないでしょうか?
内向型であっても、一人の時間を楽しんでいる人は、とても幸せそうに見えます。
僕自身も、内向型であることを受け入れた瞬間から、外向型に憧れることがなくなりました。
これまでは「内向型のせいで」と思っていましたが、今では「内向型のおかげで」と思えるようになりました。
その結果、自分が楽しいと感じる「読書」や「文章を書くこと」に時間を使うようになり、とても幸せに生きることができます。そして、成果もついてきています。
「内向型のせいで」から「内向型のおかげで」と考えを切り替えることで、幸福度が高まっていく
「自分を変えるには?」ではなく「自分を活かすには?」と考える
本章で「才能の約50%が遺伝で決まる」とわざわざ伝えたのも、「今の、この自分で生きよう」と思ってもらうためです。
その覚悟を決めない限り、自分の才能が見つかった後も「もっと良い才能が欲しかった」「あの人みたいな才能が欲しい」とないものねだりを続けてしまい、10年経っても20年経っても、自信を持つことができず幸せになれません。
いくらこの記事でノウハウを学んで才能を見つけたとしても、根っこの部分で「自分を変えたほうがいい」というマインドが残っていたとしたら…
「この才能を活かしきる」という覚悟が決まらず、また他の誰かのようになろうとし始めてしまいます。
- 間違い:自分を変えたほうがいいのかな…と悩み続ける。
- 真実:自分の才能を活かし切る覚悟をすると、人生が変わり始める。
ある時、僕が提供している自己理解プログラムに、「定年後は自分の才能を活かして生きたい」とチャレンジしに来てくれた受講生の方がいました。
僕は、とても嬉しい半面、非常にもどかしい気持ちになったのを覚えています。
この人の素晴らしい才能が、これまでの人生の数十年の間に見つけられていたとしたら、どれだけ一日一日が豊かになっていただろうと思うと、とてもせつない気分になるのです。
もちろんいつから始めても遅くはありません。けれど、この記事を読んでくださっている方に提案したいのです。
「一生自分と付き合っていくのだから、才能を見つけるのは人生で一番若い今、終わらせてしまいませんか?」
そして、与えられた才能を受け入れ、活かし切る人生をここからスタートしませんか?
才能を見つけるタイミングは、今、この瞬間。
では、ここまでの内容をおさらいしておきましょう。
この内容を踏まえて、次の項目から、「具体的にどうやって才能を活用していくのか」という話に進んでいきましょう。
あなたの才能を仕事や実生活で使いこなすには、才能という素材を少しだけ調理する必要がありす。
ジャガイモは生で食べられませんが、レシピに従って調理すれば美味しい肉じゃがになります。
才能も同じように、「役立つ強み」に変えるために2つの公式で調理する必要がありますので、そのやり方をマスターしていきましょう。
才能を「2つの公式」で調理すれば、役立つ強みになる
では、いよいよあなたの才能を唯一無二の強みに変えるための黄金レシピ、2つの公式を紹介します。
才能の公式①:短所 ← 才能 → 長所
1つ目の公式は下記です。
まずは1つ目の公式は、「才能は短所にも長所にもなる」という内容です。
下記の具定例を見てみてください。
このように、才能自体は、いいものでも悪いものでもありません。使い方によって、良くもなるし、悪くもなります。
イメージは、包丁です。同じ包丁でも、料理で人を幸せにすることもできれば、人を傷つけ不幸にすることもありますよね。
しかし多くの人は、自分の才能の短所しか見ておらず、他人の才能の長所しか見ていません。
隣の芝生はいつも青く見えます。しかし、そんなときこそ思い出してください。隣の芝生はたしかに青いですが、他人から見ればあなたの芝生も青いのです。
あなたにも必ず才能があり、長所があります。
勝負どころは「イキイキする環境」を見つけられるかどうか
今まで、あなたも一度は「うまく長所が発揮できた!」と思ったことがあるでしょう。
もちろん、それ以上に「今日はダメだった」と短所が発揮されて落ち込んだ経験もあるでしょう。いつもうまくいくとは限らないものです。
だからこそ、こう思いませんか?
「常に自分の才能が長所として発揮され続ければいいのに」と。
才能が長所になるか短所になるかを分ける、最も大きなポイントは「環境」です。
例えば、「つい抜け漏れがないかを確認してしまう」という才能は、スピードを求められる環境では「仕事が遅い」という短所として発揮されてしまいます。
しかし、正確さを求められる環境では「ミスをしない」という長所として発揮することができます。
才能を活かすために必要なのは、必死に努力をすることではありません。自分の才能を深く理解し、才能が長所として活きる環境に身をおくことです。
つまり、「自分がイキイキするのはこういう場所だ」と、才能をプラスに発揮できる環境を見極めるのが勝負どころなのです。
「環境」の中には、大きく分けて「人」と「活動内容」があります。
例えばあなたも、「この人といるときの自分は好き」と思える人がいませんか?
それは、その人といると自分の才能が長所として発揮されると感じるからです。
もしくは、「この仕事をやっていると楽しい」ということはありませんか?
それは、その活動で求められることが、自分の「才能」とマッチしているからです。
「ここでダメなら、どこへ行っても同じだぞ」にだまされないで
「今の場所でうまくいかないからと、環境を変えるのは逃げなのではないか?」
そう思う人が多いようです。
・会社の上司から「ここでダメなら、どこへ行っても同じだぞ」と言われた
・周りの人から「今逃げたら逃げグセがつくよ」と言われた
あなたにも、こんな経験がありませんか? 実際に、お客さまからよく聞く話です。
確かに、同じ環境でうまくやっている人がいるのを見ると「うまくいっていないのは自分の努力不足」と感じてしまうのも無理はありません。しかし、断言します。
「ここでダメなら、どこへ行っても同じ」なんて大嘘です。自分がしんどい環境にいるんだとしたら、今すぐ逃げていいのです。
むしろ、「逃げていい」どころか「絶対に逃げなければいけない」のです。
せっかくもらった「才能」を精一杯活かすのがあなたの責任。それは他の誰かには絶対にできません。
自分がイキイキできる場所は、誰にでも必ずあります。
ただ、逃げていいと言われても、こんな疑問が出てきますよね。
- 「どこへ逃げればいいのか?」
- 「逃げグセがついてしまうのではないか?」
- 「逃げるかどうか判断する基準は?」
- 「逃げたあとどうやって自分を活かせる環境を探せばいい?」
これらの疑問については、「あなたらしく輝けるようになる『才能を活かす技術』」の章にてわかりやすく説明するので安心してください。
嫌な仕事からは逃げなければいけない。あなたにはあなたの才能を活かし切る責任がある
あなたが輝ける環境はこの世界に必ずある。今いる環境に不適合なだけ
「短所が目立つ環境」から「長所を活かせる環境」に移ると、「役立たず扱いされていた人」が「周囲から尊敬されるヒーロー」に一変します。
Kさんは人の相談に親身に乗りたいと思い、大学卒業後、転職エージェントに就職しました。しかし、キャリアアドバイザーとして働き始めてから、理想と現実のギャップに苦しみ始めました。
会社からの評価基準は、「どれだけたくさんの人を転職させたか」です。
重要なのは「最小限の労力で目の前のお客さまを転職させること」です。ですが、Kさんの才能は「一人一人と親身に向き合う」こと。それなのに100人のお客さまへの対応を求められました。
親身に向き合えば向き合うほど時間がなくなって、たくさんの人を転職させることができなくなります。先輩からは、「一人に割く時間を短くしましょう」とアドバイスされます。
自分でも、「タスク処理を早くする方法」などの本を読みました。しかし、短時間で人をさばいていくのはKさんの才能とは真逆のやり方で、働いているうちにどうしても苦しくなってしまいました。
もちろん、その会社で目覚ましい成果を出している人もいます。そういう人と自分を比較して「自分は社会不適合者なのかもしれない」と自己否定を繰り返す毎日……。
Kさんが働いていたのは、自分の才能が短所として出てしまう環境でした。藁にもすがる思いで苦しい日々から脱出できる方法を探していたところ、僕のブログを見つけて自己理解についてのサポートを受け始めました。
その結果、Kさんは「とことん目の前の人に時間を使える環境で輝ける」ということがわかり、独立したキャリアアドバイザーとして活動を始めました。
Kさんは水を得た魚のように、労働時間は半分に、収入は2倍以上になったのです。
もし「自分は社会不適合者だ」と思っている人がいたら聞いてください。あなたは社会不適合者ではありません。今いる環境に不適合なだけです。
あなたがピタッとハマって輝ける環境は必ずあります。この記事でその環境を必ず見つけ出しましょう。そのお手伝いをさせてください。
あなたは社会不適合者ではない。今いる環境に不適合なだけ
才能の公式②:才能×スキル・知識=強み
続いて、次の公式を解説していきます。
下記が2つ目の公式です。
実は、この記事でみなさんに手に入れていただきたいのは、「長所」よりさらに1段階上にある「強み」です。
強みとは、「成果を生む能力」のこと。
この2つ目の公式を理解すれば、あなたがこれから何に時間をかけるべきかがはっきりわかるようになります。
「強みの掛け算」で「特別な存在」になる
僕は、「体系立てて伝える」という「才能」を持っています。
そして、実際の仕事の現場では、その才能を活かせそうなスキル・知識を磨くことで強みを発揮しています。
例えば、ブログの運営、自己理解の知識などは、僕の「体系的に伝える」という才能を活かすためのスキル・知識として取り入れています。
このように、自分自身の才能に合ったスキル・知識を積み上げれば、苦手なことに苦しむことなく、かつ高い成果を出すことが出来ます。
しかしスキル・知識をみにつけるのも、あくまで才能にマッチしたものであることが重要です。
世の中には、他人を羨ましがって、自分の才能に合っていないスキル・知識を身に着けようとしている人が、本当に多いです。
それは、ピカチュウが、はっぱカッターを覚えようとしているようなもので、どれだけ頑張っても、良い結果には結びつきません。
ピカチュウは、自分自身の才能に合った、10万ボルトを練習して、初めて活躍できるのです。
才能を見つける前に「資格取得」に走ってはいけない
「将来のために、もっと何か専門性を身につけたほうがいいんじゃないか? けれど何を勉強すればいいんだろう?」
そんなふうに悩む人は少なくありません。
しかし、焦って闇雲に勉強しても、時間とお金を浪費するだけで、使うことのない知識をたくさん持つことになってしまいます。
- 「プログラミングを勉強したけれど、挫折しました」
- 「ブログに挑戦したけど、すぐに諦めてしまいました」
世の中には、そんな声が溢れています。
実際に、ある時、プログラミングを途中で挫折してしまったYさんという方が、自己理解プログラムを受講しに来てくれました。
彼は「稼げそうだから」「食いっぱぐれることはなさそうだから」という理由で学び始め、なかなか実を結びませんでした。
これはもちろん、そのスキルがYさんの才能に合っているか否かを検証せずにスタートしてしまったからです。
その後、Yさんは、自分と向き合った結果、「言葉で人の気持ちを動かす」という才能を見つけ出しました。
才能を見つけた後に、学ぶスキルを選んだYさんはどうなったでしょう。
実は、Yさんは今では、本業のかたわらアーティストとして活躍しています。有料のライブでは、会場に100人が集まり、動画配信も300人が見るほどの人気。
「言葉で人の気持ちを動かす」才能に、「ボイトレで声のトレーニング」「歌詞を書く練習」をしたことで、多くの人の心に刺さる歌を作り、届けることができるようになったのです。
ライブに来た人からは「とても勇気をもらえました」「ポジティブになれる歌詞がとても好きです」と言われています。Yさんは「多くの人の心に刺さる歌を届ける」強みを手に入れました。
このように、「才能を最初に見つけ、それに合ったスキルや知識を身につける」という順番は、非常に大切です。
「才能」をあなただけの「強み」に変える3つのステップ
ここまで説明した「才能に関する2つの公式」を整理すると、「才能」をあなただけの「強み」に育てるには3つのステップがあることが説明できます。
これから詳しく解説していきますが、まずはそれぞれのSTEPの概要をご説明しておきましょう。
STEP1の「才能を見つける」では、まずは、あなたの「ついやってしまうこと」である才能を見つけることから始めます。
ここでは、「3つの才能」に自信を持っていただきます。ここで才能を自覚すると、腹の底からエネルギーが湧いてきて、全身にみなぎります。才能を活かしたくてたまらない状態になっていただけます。
STEP2の「才能を活かす」では、公式1「短所←才能→長所」を使って見つけたあなたの才能を、「長所」として活かします。
あなたの才能の使い方をマスターし、「才能が長所として活きる環境」で輝けるようになりましょう。
STEP3の「才能を育てる」では、「才能」を「長所」として活かせるようになったら、最後に公式2「才能×スキル・知識=強み」を使います。
「才能」を適切に育てて「強み」にしたとき、才能は「完成系」になります。
この「見つける→活かす→育てる」の3つのステップを踏むことで、あなたの才能を最大限に輝かせることができるようになるのです。
そして、生き方の迷いから解放されて、本当にスッキリします。窮屈に思えていた世界が、一気に自由なものに変わります。そこからあなたは、伸び伸びと自然体で生きられるようになります。
STEP1:才能を見つける
では、早速、あなたの才能を見つけるワークをやっていきましょう。
具体的には、下記の3つの技術を使って、あなたの才能を見つけていきます。
- 5つの質問に答える
- 1,000リストから選ぶ
- 3つの切り口で他人に聞く
この3つの技術をつかって、最終的に「才能マップ」に整理していきます。
才能マップの作り方は後ほど解説しますが、簡単に言うと、「見つけた才能に、複数の具体的な根拠(エピソード)をもたせる」というワークです。
上記の図のように、一つの才能に対して、たくさんの経験があるほど、あなたはその才能を持っていることに、確信を持つことができます。
これから3つの技術を使って才能と、具体的な根拠(エピソード)を見つけて、あなただけの才能マップを作っていきましょう。
技術1:5つの質問に答える
まずは、才能を見つけるための、5つの質問に答えてみましょう。
すべての質問に答えられなくても大丈夫ですし、一つの質問から、複数の回答が出てきてもOKです。
まずは気軽に、質問の答えを考えながら、あなたの才能を見つけてみてくださいね。
※取り組みたい質問をタップすると、詳細が表示されます。
- Q1:他人にイラッとすることは?
-
あなたが他人にイラッとすることはなんでしょうか? なぜ、イラッとしたことから「才能」がわかるの? と思いますよね。それは、イラッとするのは以下の2つのどちらかを思ったときだからです。
- 「自分だったらこうするのに」
- 「自分だったら絶対こうしないのに」
つまり、「自分なら普通にできてしまうこと」ができない人を見たときに、「なんでこんなこともできないの?」とイラッとしてしまいます。しかし、この「イラッ」としたときはあなたの才能を見つける大チャンスです。「イラッ」の裏側には、才能が必ず隠れています。
具体例を紹介します。
僕の友人に、飲み会でいつも中心になる人がいます。
あるとき、そんな友人が「面白くない話を延々と続ける人にイラッとする」と言っていました。これは僕には全くない感覚で、ものすごく驚いたのではっきり覚えています。
面白い話をして場を盛り上げることを当たり前にやっているから出てくる言葉でしょう。
そんな友人は、「つい面白い会話で人を楽しませようとする」という「才能」を持っていました。
この質問から才能を見つけるのには、10秒です。
まず、イラッとしたことを考える
次に、自分が何が当たり前にできるからイラッとしたのか考える
具体例を紹介しておきましょう。
このように、他人にイラッとしたときは、自分の才能を見つけることができるチャンスです。
誰かにイラッとしたときは、相手を指摘するのではなく、「その逆が自分の才能なんだ」と捉えましょう。それができれば、人間関係がとても円滑に進むようになって人生はラクになります。
明日からも、人と関わる中でイラッとするタイミングがあるはずです。そんなときにこの技術を使ってみてください。才能も見つかり、人間関係もラクになり、一石二鳥のテクニックです。
ポイントイラッとする他人は、あなたの才能を教えてくれている
- Q2:親や先生によく注意されたことは?
-
人から注意されることは、あなたの突き抜けているポイントです。目立っているからこそ、注意されるのです。
例えば、時速300キロで走れるF1カーが、最高速度が時速50キロの公道で走るとどうなると思いますか? 気を緩めて少し速度を出してしまうと、すぐにスピード違反になって注意されてしまいますよね。
最高速度を守ろうとすると、持っているポテンシャルが発揮できずに、悶々としてしまうはずです。しかし、F1カーはレース会場に行くと、ものすごいスピードを出せます。
ここから何がわかるでしょうか?
そうです。注意されるくらい自然とできる才能を見つけて、それを長所として発揮できる環境に移ることが大事だということです。
例えば、「ネガティブなことばかり気になる」などはどう考えても短所のように見えます。
そんな短所を持つUさんは周りの人からいつも「ネガティブなことばっかり考えるのはやめなよ」と注意され続けてきました。
その結果、自分自身も「困った短所だな」と否定的に捉えてなるべく出さないようにしてきました。
ですが、炎上を避けるための謝罪会見のプロとして仕事を始めた瞬間に、長所として役立ち始めたのです。ネガティブに考えてリスクを徹底的につぶすことでお客さまから信頼されて仕事を依頼されています。
他の具体例を紹介しましょう。
このように、他人に注意されたことから自分の才能を見つけることができます。それを長所として発揮できる環境に移れば、自分の才能を最大限に活かすことができるのです。
ポイント注意されるのは、突き抜けているポイント
- Q3:やっちゃダメと禁止されると辛いことは?
-
才能とは「ついやってしまうこと」です。自分にとって、それをやっている状態が自然で、やっていない状態は不自然です。無意識にやっていることなので、禁止されてできない状態はとても苦しいのです。
鳥が空を飛ぶことを禁止されて、陸を歩きなさいと言われているようなものです。
知人のTさんは感染症流行による外出自粛期間に、「人と会って話すこと」を禁じられ、とても落ち込んでいました。つまり「他人とコミュニケーションする」という才能を持っているのでしょう。
ちなみに僕は、人と会って話すことは禁止されても辛くありません。それをTさんに伝えるとビックリしていました。みなさんはどうでしょうか? 「才能」はこのように本当に人それぞれです。
この質問には、以下の手順で答えてください。
- やっちゃダメと禁止されると辛いことを考える
- どんな「ついやってしまうこと」が禁止されているのかを考える
この質問は1がポイントです。ストレートに「禁止されると辛いこと」を聞かれてもなかなか思いつかないかもしれません。
そんな方は「これまで息苦しかった環境は何か?」と考えてみるのがおすすめです。それは、自分の「ついやってしまうこと」が禁止されていた環境であることが多いからです。
具体例を紹介します。
このように、やっちゃだめと言われると辛いことを仕事にすると、モチベーションで悩むことがなくなります。
ポイント「禁止されると辛いこと」を仕事にすれば、モチベーションの悩みから解放される
- Q4:あなたの短所を「だからこそ」で言い換えるとどうなりますか?
-
あらためて、「短所」と「長所」は表裏一体です。
なのに「あなたの長所はなんですか?」と聞いても答えられる人は少なく、「あなたの短所はなんですか?」と聞くとほとんどの人が答えられます。
これは不思議ではありませんか?
実は、これには人間の本能が関係しています。人間はポジティブな情報よりも、ネガティブな情報に注意を向けやすい「ネガティビティバイアス」を持っています。
なぜかというと、人間の脳は明日生きることで必死で一歩間違えると死んでしまう「狩猟採集時代」に作られているので、「危険なこと」や「リスク」などのネガティブなことに注目する必要があったからです。
「ネガティブ」に注目する本能は、死のリスクが下がった現代でも変わっていません。社会の変化が急激すぎて、脳の進化が追いついていないのです。
その本能を利用して、見つけやすい「短所」から「才能」と「長所」を見つけましょう。
実は、あなたの「短所」を一瞬で「長所」に変えてしまう魔法の言葉があるのです。それは「だからこそ」。
例えば「人見知りだから、新しい友達がなかなかできない」と考えていたとします。この「だから」を「だからこそ」に言い換えてみましょう。
そうすると「人見知りだからこそ、大事な人とじっくり向き合うことができる」や「人見知りだからこそ、一人でじっくり考える時間を取ることができる」と一瞬で長所に言い換えられます。
この言葉をつかえば、どんな短所も例外なく、長所に言い換えられます。
なので、この質問には
- 短所を考える
- 短所がどんな「才能」から生まれているか考える
という順番で考えてみましょう。
具体例を紹介します。
他にも例は無数にあります。
後ほど解説する「技術2」の項目で「才能の具体例1000リスト」を掲載いるので、ぜひ参考にしてみてください。
短所があるあなた「だからこそ」輝ける。そんな場所が世界には必ず存在しています。
ポイント「だからこそ」で、短所は長所に一変する
- Q5:他の人は嫌がるのに、自分には楽しいと思えることは?
-
仕事として、あまりに楽しくて、遊びだと思えるくらいのことを見つければ、勝ったも同然です。多くの人は「仕事とは苦痛が伴うもの」と思っています。
ですが、現実は正反対です。仕事とは遊びであって、喜びが伴うもの。そういう感覚でできることのほうが楽しく、結果も出るのです。
自分には遊びのように楽しいのに、周りからは仕事として受け止められる。それがあなたの「才能」です。
遊びのように楽しければ、1日16時間、週7日働いても苦になりませんが、苦痛が伴う仕事だと感じている人にとっては大変すぎます。だから、誰もあなたには勝てないのです。
「夢中になれることなんて、ゲームくらいしかないです」と思う人もいるかもしれません。もちろんそこにも「才能」が隠れています。
ゲームに夢中になる人は多くいますが、何を楽しんでいるかは人それぞれです。例えばゲームでも特に「レベル上げをするのが楽しい」という人がいると思います。
その場合は、「コツコツ成長する」才能を持っています。
また「最短ルートで攻略することが楽しい」という人もいます。
こうやって「夢中になれることの中で、どんな行動が特に楽しいんだろう?」まで掘り下げることで、あなたの才能を見つけることができるのです。
具体例を紹介します。
この質問で見つけた才能を仕事に活かすことができれば、「早く仕事終わらないかな〜」ではなく、「あっという間に時間が過ぎた! もっと働きたいな〜」と思うようになります。
才能を見つけて活かすと、これまでの人生がなんだったんだと思えるほど、世界の見え方が変わってしまうのです。
ポイント「夢中になれること」を掘り下げると才能が見つかる
上記の質問に答えたら、次は技術2に進みましょう。
技術2:1000リストから選ぶ
才能を見つける技術の2つ目として紹介するのが、「1000リストから選ぶ」 です。
すべての才能がどんな「短所」と「長所」になるのかをまとめています。そのリストを見ながら自分に当てはまる才能を選んでみてください。
1000リストは、LINE登録するとスマホ版をダウンロードできるので、ぜひ登録してみてくださいね。
おかげさまで、すでに130,000人以上の方が登録してくれています。
「自分に長所なんてない」と思っている人も、このリストを見れば一瞬で意識が変わります。
やり方は、リストの当てはまるものに「○」をつけるだけ。
下記の2点がコツです。
- 短所の欄を見ながら考える
- 似たような才能はしっくりきたものに○をする
まずは「短所」の欄を見ながら当てはまるかを考えていきましょう。なぜなら、多くの人は自分の短所に気づいていてピンときやすいからです。
その後、しっくりきた才能に◯をつけてみてください。
たとえば、「ストーリー仕立てで話す」と「臨場感に溢れた話をする」は近い才能ですが、あえて分けて書いています。
なぜ似たものを入れているかというと、人によって「これだ!」と感じるキーワードが違うためです。片方だけに○をつけても、もちろん両方に○をつけても問題ありません。
ただ、リストの1000個すべてに目を通すのはちょっと大変です。
なのでまずは、1~100までのリストだけ取り組んでもOKです。
「100個だけやって才能を見落とさないか心配」と感じるかもしれませんが、大丈夫です。近い才能を似たような言葉で表現しているため、100個だけ見ても十分にあなたの才能は見つかります。
リストから才能を選ぶ作業をするだけでも、「自分の才能の傾向」がどんどん見えてくるでしょう。でも、それはまだまだ序の口です。
この先、才能マップをまとめて確信を持ったら、ゾクゾクするような自分の可能性に気づき、腹の底からエネルギーが湧いてくることと思います。そのときを楽しみに、ぜひ1つずつ才能を見つけていきましょう!
技術3:3つの切り口で他人に聞く
才能を見つけるための技術を2つ紹介しました。ここまで紹介した2つは、自分一人で取り組める技術です。
ただ、自分でやるだけでは限界があります。「自分の思い込みからなかなか抜け出せない」のです。なぜなら、才能は「自分にとって当たり前にできること」なので、見つけたとしても「これって誰でもできるよな」と思ってしまうから。
その限界を突破するために、これから紹介する「他人に聞いてみる」という技術があります。自分にとっての「当たり前」が、他人にとっては「特別」だと気づくために、第三者の力を借りましょう。
どんな人も、自分の才能を自覚するのは難しくても、他人に才能がある部分を見つけるのは簡単にできるものです。
あなたも、きっと誰かの能力や才能を羨ましいと思ったことがあるはずです。
逆に、あなたの周りの人のほうが、あなたの才能に気づいていたりします。
まずは、身近な人に、あなた自身にどんな才能があるかを教えてもらいましょう。
具体的には、下記のような切り口で進めてみてください。
では、どのように質問すれば、周りの人から的確な意見を引き出すことができるのでしょうか?
あなたが質問する人は、才能について深く理解していないことがほとんどでしょう。そのような場合、「私の才能ってなんだと思う?」と聞いても、「料理がうまいとかじゃない?」など、こちらが欲しい答えを引き出すことはできません。
なので、こちらから適切な切り口で聞き出す必要があります。
ここでは、他人から才能を聞き出すときの、すぐに実践できる3つの切り口を紹介します。
具体例といっしょに見ていきましょう。
切り口①:人から褒められて意外だったことは?
まず1つ目の切り口では、新しく他人から聞き出すというよりも、過去の他人の言葉からあなたの才能の“ヒント”を見つけてもらいます。
「あまりがんばっていないのに周りの人から褒められて、意外だったことはなんでしょうか?」
もし、気が置けない友人や家族になら、「私のことですごいなーと思ったこと、何かある?」と聞いてみてもいいでしょう。
あらためて、才能とは「がんばってできること」ではなく「がんばらなくてもできること」です。
あなたにとっては当たり前にしていることなのに、周りの人からすると「なんでそれが当たり前にできるの?」と思われて、感謝されます。反対に、あなたが「がんばって感謝されたこと」は才能である可能性は低いです。
才能を見つけるときに目を向けるべきものは、自分の「がんばり」ではなく、他人からの「感謝」です。
この切り口は次のようにつかってください。
- がんばっていないのに感謝されたことを考える
- そこで「自然とやっていたこと」を考える
回答の参考に、具体例を7つ紹介します。
- 道に迷ったときに道端の人にすぐに聞いたら、一緒にいる人に助かったと喜ばれた
- 「遠慮なく人の力を借りる」才能
- 勤めていた会社でWebカメラなどの機械系のつかい方を同僚や先輩によく説明していたら、機械関係苦手だから助かると感謝された
- 「機械やシステムのつかい方を説明する」才能
- 患者さんから気にかけてくれてありがとうと言われた
- 「周りに気を配る」才能
- 他の人がやりたくないことを積極的にやったら感謝された
- 「全体のバランスを見て、穴を埋める」才能
- 浮いてる人に話しかけて友達になったときに、喜んでもらえた
- 「すべての人に居場所がある状態を作る」才能
- 友達との旅行で行き先に迷っているときに、プランを提案したら感謝された
- 「みんなが楽しめる計画を立てる」才能
- 普通に説明しただけなのに、「整理されていてすごくわかりやすい!」と言われた
- 「整理して説明する」才能
ここで1つ、みなさんに注意しておきたいことがあります。人から褒められたときに「そんなことないですよ〜」と謙遜していませんか? それ、今後は一切やめてください。
多くの人は、人から褒められると謙遜します。なぜなら、自分にとっては当たり前すぎて、大したことではないと思っているからです。だから、多くの人は才能に気づけません。反対に、人からの褒め言葉を謙遜せずにストレートに受け取れるようになると、自分の才能に気づきやすくなります。
この切り口で見つけた、「がんばらなくても褒められること」を、仕事にしたらどうなると思いますか? めちゃくちゃラクに成果が出て、感謝されることが増え、自己肯定感が上がり、得られる報酬も増えていきます。
ここで振り返る経験は、大きなことでなくても大丈夫です。
なぜなら、才能は「見つける」のあとに「活かす」「育てる」というステップを通じて、人から大きく感謝されることになっていくから。ぜひあなたが育てていく才能のタネとして、小さな褒められたことを見つけ出しましょう。
- がんばったら褒められた → 才能ではない
- がんばっていないのに褒められた → 才能
切り口②:私が他の人と違う点はなんですか?
「自分が他の人よりもすごいところは?」と聞くのは、ちょっと勇気がいります。なので、「他の人と違っているところは?」と聞いてみましょう。「違っているところを聞いて意味があるの?」と思うかもしれません。違っているところとは、良くも悪くも「目立っているところ」です。
その違いが、今短所になっているか、長所になっているかはわかりませんが、「人との違い」には「才能」が関わっています。
例えばWさんは「決められた地味な作業をコツコツできること」が他の人と違うと言われました。
Wさんは過去に「自由にやっていいよ」と上司から仕事を任されたとき、どう進めればいいかわからず全く仕事を進められなかった経験があります。
一方で、明確に指示をしてくれる上司の下ではものすごい集中力で事務作業を終わらせることができたそうです。
このように、「違い」は置かれる環境で「短所」にも「長所」にもなるのです。
この切り口のつかい方は以下の通りです。
- 「私が他の人と違う点はなんですか?」と聞いてみる
- 「その違いを生んでいる行動」を考える
たったこれだけです。簡単ですよね。
具体例を3つ紹介します。
- 「みんなで集まって喋っているとき、あなただけだまって聞いているよね」と言われた
- 「人の話をじっくり聞く」才能
- 「道端のゴミを無視せずに拾うところ」が違うと言われた
- 「つい環境を守ろうとする」才能
- 「人や物に執着しないところが違う」と言われた
- 「不要なものを手放す」才能
多くの人は、人との違いを「劣っている」と捉えます。ですが、それは大きな間違いです。
その違っているところにこそ、あなたの才能が隠れているからです。
とにかく、まずは「人との違い」を見つけることに集中してください。そうすれば「才能を活かす」という次の扉を開くことができるようになります。
人よりも「劣っている」のではなく、人と「違っている」だけ
切り口③:私は何をしているときが楽しそうですか?
才能を発揮しているとき、あなたの内側からはエネルギーがみなぎってきます。そして、そのエネルギーは周囲の人から見たときにも明らかです。
例えば僕は、妻にこの質問をした時、「何も予定がなくてずっと文章を書いてるときはすごい楽しそうだよ」と返ってきました。
僕自身は、全く気づいていなかったことなので、すごく驚いたことを覚えています。
この例のように、才能を活かせているときは「自然体すぎて気づいていない」ことが多いのです。
この切り口で才能を見つけるのも容易です。
- 「私は何をしているときが楽しそうですか?」と聞く
- どんな「つい、やってしまうこと (才能)」が関係しているか考える
このような流れで考えてみてください。
イメージしやすいように、具体例をご紹介しておきます。
- 「英会話の勉強をしているとき」が楽しそうと言われた
- 「できないことをできるように学ぶ」才能
- 「節約する方法を考えているとき」が楽しそうと言われた
- 「コストを削減する」才能
- 「エクセルで作業の自動化をしているとき」が楽しそうと言われた
- 「効率化する方法を考える」才能
あなたもだまされたと思って、この切り口でぜひ周りの人に質問してみてください。
多くの場合、驚くような答えが返ってきて、気づいていなかった才能に気づくことができます。
自分を客観視したいときは、「他人」に「鏡」になってもらう
才能マップを作る
ここまでの3つのワークに取り組むんだことで、
- 才能を表した「動詞」
- 才能の具体的な「経験」
が集まってきたのではないでしょうか。
では、出てきたものをまとめてあなたの「才能マップ」を作りましょう。「家の図に「才能」と「具体的な経験」がセットで整理されたものを「才能マップ」と呼んでいます。
完成した暁には、あなたの人生経験が1枚の紙にまとまった、いつでも立ち返られる実家のような場所になってくれます。
それでは、才能マップの作り方について説明します。
このシンプルな3つの手順で、才能に自信を持つことができ、「これが自分の才能だったのか!」と驚き、才能を活かす未来にワクワクが止まらなくなります。
それぞれの手順を解説しておきます。
手順①:才能を3〜5グループに分類する
まず、似た才能をまとめましょう。
ここまでで見つけた「才能を表す動詞」を全部書き出してください。
次に近いキーワードをグループにして、3~5個に分類しましょう。
付箋を使うのも整理しやすくおすすめです。
似た才能をまとめたら、それらの才能をひと言で表す動詞にしてください。
下記の例のようなイメージです。
グループの数だけ、家の図を書いたA4用紙を用意し、それぞれの才能を屋根の部分に書き入れてください。
手順②:柱に具体的な経験を記入する
それぞれの才能マップの柱の部分に、その才能と関係している具体的な経験を記入していきます。
この章では、才能に確信を持つことが目的なので、柱に入れる内容は才能が「短所」として出た経験でも問題ありません。
上の例のように、経験を4つ書き入れれば、才能マップが一つ完成です。
手順③:才能マップを3つ完成させる
最終的に才能マップが3つ完成し、3つの才能に自信を持てている状態になれば、「才能を見つける」作業は終了です!
もちろん4つ以上の才能マップを作れるのであれば作ってしまっても構いません。
才能マップが完成すれば、あなたは自分の才能が「これだ!」と自信が持てるようになります。
そして、生きている中で迷いが生じたときには「才能マップ」に立ち返ることで、何度でも自信を持ってまた一歩を踏み出すことができるようになります。
完成した才能マップは、SNSで「#せか才」とハッシュタグをつけて投稿してください。僕もすべて目を通させてもらいます。
あなたの才能マップを見ることができるのがとても楽しみです!
「人並みの才能」を「突き抜けた才能」に変える考え方
自信を持った「才能」を組み合わせれば、あなただけの「特別な才能」がそこにあらわれます。
例えば、僕の場合は「新しい知識を学ぶ」才能を持っています。けれど、僕より得意な人はそこら中にいます。
ただ僕は「知識をつなげて整理する」才能も持っています。
そして、「シンプルに伝える」才能も持っています。
それぞれは「ついやってしまう」だけの、ありきたりな才能です。しかし、3つの才能を組み合わせて持っている人は多くありません。
それらを組み合わせたときに、「学んだ知識を体系立ててシンプルに伝える」という僕だけの特別な才能になるのです。
あなたの3つの才能がどう掛け合わさるかは、まだわからなくても問題ありません。
才能を活かしていくうちに、自分の才能と才能のつながりがだんだん見えてきて「これが自分の特別な才能だ」とハッと気づき、雷に打たれたような衝撃と感激がおとずれます。
その瞬間を楽しみにしながら、次のステップにまた一歩進みましょう。
「人並みの才能」も、組み合わせれば「突き抜けた才能」になる
STEP2:あなたらしく輝けるようになる「才能を活かす技術」
あなたの才能を見つけたところで、次は才能を使いこなすための「活かす技術」を学んでいきましょう。
ここからご説明する技術をマスターすることで、あなたは「長所を伸ばし、短所をカバーしていく」ことができるようになります。
これができると、苦手で悩むことが減り、長所を活かして活躍できるようになるので、ぜひひとつずつ覚えていってください。
具体的には、上記の図に書いている、
- 長所を活かす技術
- クラフト法
- 環境移動法
- 短所を活かす技術
- 手放し法
- 仕組み法
- 人頼り法
を学んでいきます。
では、一つ一つ、見ていきましょう。
長所を活かす技術①:クラフト法
では、まずは「クラフト法」からお伝えしましょう。
「クラフト法」とは、目の前の仕事に「才能を活かす工夫」をすることで、自分の天職に変えてしまう技術です。
僕は、「天職を見つける」という言い方が好きではありません。なぜなら、この世界のどこかに、唯一自分にぴったりの「天職」があって、それを見つけさえすれば幸せになれるというイメージを持ってしまうからです。
「天職」は「与えられる」ものではなく「作る」ものです。自分の長所が活かしやすい環境で、その活かし方を工夫することで、「これが天職だ」と感じられるようになっていくのです。
「クラフト法」をマスターし、天職に変えることができるようになりましょう。
他人の成功を真似するのはやめなさい
僕の感覚として90%以上の方は、今いる環境でも、工夫次第で「才能」を活かす余地があります。
20代の会社員Hさんの例をお話ししましょう。
Hさんの目標は、「世界で自由に活躍できる人になる」こと。「日本にいながら、今できることは何だろう?」そう考えて、会社員をしながら副業で海外向けの動画発信を開始しました。
最初は、「海外向け発信で成功している日本人」の真似をして、ファッションの動画、日本の食べ物のレビュー、スケボーの動画などをカッコよく編集してアップしていました。けれどチャンネル登録者数は20人程度までしか伸びず、楽しくないし自分らしい感じがしません。
そんなとき、僕の前著「世界一やさしい『やりたいこと』の見つけ方」に出会い、書かれている才能を見つけるワークに取り組んだのです。
そこで見つけた才能は、「理想の未来を語ること」と「生き方について深く考えること」。それらを活かして、「私が1年以内に成し遂げたいこと」「出る杭は打たれるという日本文化について思うこと」など、次々と動画をアップしていきました。
「めちゃくちゃ楽しい! 普段から考えていることをそのまま発信しているだけなので、無理している感覚も全くありません」と言うHさん。半年間続けた結果、チャンネル登録者数は5000人になり、今も伸び続けています。
Hさんは、こんなことを語ってくれました。
「他人の成功を真似しても意味がないということを痛感しました。持っている才能が全然違うんです。私が参考にしていた人は、見ているだけでカッコいい雰囲気に浸れる動画を作るのが上手でした。それはその人の才能をつかったやり方であって、私には私のやり方があったんです」
このHさんのメッセージが、ここで僕がまさに伝えたいことです。
同じことをしても、やり方は人それぞれ。才能を見つけ、その才能のつかい方を工夫しなければ成果は出ません。もし出たとしても苦しくて続けられません。
「ついやってしまうこと」をそのまま表現すれば、成果が出ない時期も粘り強く続けることができます。あなたが今やっていることでも、自分の才能のつかい方を工夫することは必ずできます。
「もっと自分の才能をうまくつかう方法はないか?」
クラフト法を実践するためには、下記の質問について考えるのがおすすめです。
こう考えることをクセにすれば、あなたの才能は長所としてどんどん活かせるようになっていくのです。
今の環境で才能を活かす工夫をしきるために、質問とあわせてぜひ活用してください。
長所を活かす技術②:環境移動法
ここまでこの記事の中で数多くの、「環境を移動すること」で才能が活かせるようになった事例をお伝えしました。
ここまで読んでくださったみなさんが気になるのは、「どうやって自分に合った環境を選べばいいの?」という点だと思います。
この点について説明していきます。
うまくいった過去の共通点を探る
「長所が活かしやすい環境」を見つけるためにも、才能マップをつかいます。やり方はシンプルです。
- 1つの才能マップの中から「才能を長所として活かせた経験」を抜き出し、共通する「環境の条件」を見つける
これだけです。
長所として活かせた経験は2つ以上あればOKです。
2つ以上の経験があれば、以下の質問に答えることで、あなたの才能が長所として活かされる環境の条件が一発で見つかります。
1つの才能に対して行ったら、残りの才能でも同じ質問をすることで、活かせる環境の条件を見つけることができます。
「才能4タイプ分類表」で環境マッチ率を上げる
ただ、「なんの手がかりもなしに自分を活かせる環境を見つける」ことは少々難易度が高いのも事実です。そんな方のために、才能の種類に応じて、その才能が、
- 長所が活きやすい職種・役割
- 短所が出やすい職種・役割
を4タイプに分類し、下記の画像に整理しました。
この分類を活用すれば、才能を活かせる環境を見つけられる確率がグッと上がります。
あくまで1つのタイプ分類なので絶対視することなく、大まかな方向性を見出すためにぜひ活用してみてください。
あらためて、まずは「クラフト法」、次に「環境移動法」を実施する。この順番に沿って進めていきましょう。
まずは長所を活かせるように「クラフト法」→「環境移動法」を実践する
短所をカバーする技術①:手放し法
長所の活かし方がわかったら、次は短所のカバーです。
あなたの周りにも、短所がなく完璧に見える人がいるかもしれません。そんな人は、必ずこの「短所のカバー」をしています。「短所がない」のではなく「短所が見えない」だけなのです。
短所をカバーする技術については、下記の2点に注意してください。
- まず先に、長所を活かすことを考える
- 短所を封じる(無くそうとする)のではなく、カバーする(上手に付き合う)事を考える
この2点はとても大事なので、くれぐれも間違えないようにしておいてください。
では、手放し法の解説に入ります。
短所をカバーするためにまず考えたいのは、「短所が出てしまう活動を手放すことはできないか?」です。
実は、「自分の満足」にも「仕事の成果」にもつながってないのにやっていることは意外なほど多くあります。多くの場合、「やらなければ」という思い込みがあって続けてしまっています。
まずはその活動を手放さない限り、どんなに短所をカバーしようとしても、「無意味なことを生産的にやる」だけになってしまいます。
そうなってしまうのは避けたいですよね?
そのために、「やらなければいけない」という思い込みを手放し、短所を手放しましょう。
「これ、本当にやる必要あるんだっけ?」と思うものは、どんどん手放していくのです。
ここまでこの記事では「内側から才能を見つける方法」を説明してきました。
ですが、自分らしくないことをすべて手放した先に「残ったもの」が「ついやってしまう」くらいの才能と考えることもできます。
今まで当たり前にやってきたことを手放すのは勇気がいるでしょう。ですが、あなたが「手放したい」と思っている時点で、それはあなたが人生においてやるべきことではありません。
「つい、やってしまうこと」は体に刻まれている行動なので、いくら手放したいと思っても、絶対に手放すことなんてできないのです。
下記の質問に従って、手放して良いことを見つけてみましょう。
手放すことで、あなたの「長所を活かす」ための時間ができ、あなたはさらにあなたらしく生きられるようになるのです。
短所をカバーする技術②:仕組み法
2つ目に紹介するのは、自分の短所をカバーしてくれる仕組みをつかう方法です。あなたの短所を、高確率でカバーしてくれる仕組みが存在しています。
「仕組みをつかう」というと難しそうと感じる方もいるかもしれません。そんな方に質問です。
「目覚まし時計をつかったことはありますか?」
ほとんどの方があるでしょう。それも、「朝起きられない」という短所をカバーするための仕組みの1つです。このように難しいことは一切ありません。
仕組みで解決する威力は絶大
僕は不注意で、よく仕事の抜け漏れがあるという短所を持っています。例えばセミナーを開催するときには、パソコンから音声が出ずに焦って対処することがよくありました。
そこに「仕組み法」をつかって、セミナー前の確認事項をチェックリストにして、確認するようにしています。
このチェックリストを作ってから、ミスがないとわかっているので安心して話せるようになり、元々持っている「人前でわかりやすく話す」という長所をさらに活かせるようになりました。
あなたも、下記の質問を使って、仕組み法が実践できないか考えてみてください。
仕組み法は多少お金がかかることもあります。
ですが、エネルギーを奪われる活動はお金を払ってでも自分でやらなくていいようにすると、 長所を活かせる活動に時間を割けるようになり、 払った費用以上のリターンが返ってくる場合がほとんどです。
世の中には、素晴らしい仕組みがたくさん存在しています。その仕組みで短所が出る余地をなくしてしまうのです。
そのときの、長所が活かせるようになってグングン前に進めるようになる感覚をぜひ一度味わってみてください。
短所をカバーする技術③:人頼り法
エネルギーを奪われる活動は、お金を払ってでも自分でやらなくていいようにすると、長所を活かせる活動に時間を割けるようになります。
最初は、お金を払って人に頼むことに抵抗がある人も多いですが、やってみると払った費用以上のリターンが返ってくる場合がほとんどです。
世の中には、素晴らしい仕組みがたくさん存在しています。その仕組みで短所が出る余地をなくしてしまうのです。
そのときの、長所が活かせるようになってグングン前に進めるようになる感覚をぜひ一度味わってみてください。
人に頼めるようになるためには、3つのポイントがあります。
人に頼れない人は「自分の存在価値を確信できていない」
自分の長所を活かせるようになると、短所を人に頼りやすくなります。人に頼れない最大の理由は、「それを手放すと自分の存在価値がなくなってしまう」と思っていることだから。
つまり、人に頼れない人とは「自分の存在価値を確信できていない人」です。
反対に、人に頼れる人とは「自分の揺るぎない存在価値を確信できている人」です。
「自分が嫌なことをやりたい人がいること」に気づく
人頼り法を実行できるようになるための2つ目のポイントは、「自分が嫌なことをやりたい人がいる」ことに気づくことです。
これが腹落ちした瞬間に、人に頼むのが苦手ということがなくなり、ブレイクスルーが起きます。
多くの人は「自分が嫌な仕事は、誰もが嫌なものだ」と考えてしまっています。
それがなぜなのかは、ここまでこの記事を読み進めてきたあなたであればわかるのではないでしょうか?
そうです。
「自分にとって当たり前すぎること」は、「他の人も同じだろう」と思ってしまうからです。
ですが、それは大きな勘違いです。
人によって才能は違います。だから、やっていて楽しいことも、やっていて嫌なことも、全く違っています。
あなたも、人から頼まれたことでも、全然嫌じゃないと感じた経験があると思います。
もしそれが、あなたの才能があることであれば、嫌な気どころか、頼られる嬉しさを感じるくらいでしょう。
このように、自分が嫌なことと、人が嫌なことは違っているものです。
自分の才能を見つけて、他者との違いがわかるほど、「自分が嫌なことをやりたい人がいる」と腹落ちしていきます。
それに気づいた瞬間、人にお願いすることへの抵抗はグッと少なくなります。
「頼んでごめんね」から「やってくれてありがとう」へ
「人は頼られると嬉しい」
これも、他人に頼ることのできない人が見逃してしまっている真理です。
人に頼れない人は、「自分視点」で物事を考えてしまっています。頼るということは、自分ができないことを相手に押し付けることなのではないか……。だから、「頼んじゃってごめんね」と言います。
反対に、人に頼るのが得意な人は、「他者視点」で物事を考えることができています。頼ったら、進んでやってくれそう。あの人の才能をつかってもらえるチャンスだ。頼むときは「これ、お願いしたいんだけど・・・・・・。いい? できるなんてすごい! ありがとう!」と言います。
頼れない人は視点が「自分に」、頼れる人は視点が「相手に」向いています。
なので、これからあなたが人に頼ったあとには、ぜひ相手にとって「当たり前の才能」を伝えて感謝してみてください。
「頼んじゃってごめんね」ではなく、「これができるなんてすごいね! ありがとう!」というふうに。そうすれば、頼られた側は「これが自分の才能なのかも」と気づくこともできます。
最後に、人頼り法を実践するための質問をまとめておきます。
これらのポイントを抑えながら、上手に人に頼れるようになっていきましょう。
そうすることで、あなたは短所をカバーし、より自分だけの才能にフォーカス出来るようになっていきます。
STEP3:才能を育てる技術
さて、ここからあなたの才能にさらに「スキル・知識」を投資して、誰にも真似のできない強みとして磨き上げていく段階に入ります。
「ピカチュウなのに、はっぱカッターを練習するな」とお伝えしたように、「自分の才能にマッチしたスキルや知識」を身につけていくことが重要です。
とはいえ、闇雲にスキルや知識を学ぶべきではありません。器用貧乏になってしまうからです。
では、あなたの「才能」を育てて「強み」にするために学ぶスキルや知識をどうやって選べばいいのでしょうか?
それには大きく分けて4つの技術が存在します。
では、それぞれについて解説していきましょう。
才能を育てる技術①:ロールモデルを見つける
出会う人に片っ端から「どんなことを勉強すればいいでしょうか?」と聞いても意味がありません。
なぜなら、その人が学んだほうがいいと思っていることは「その人の才能を育てる」ために役立ったものだからです。
そうではなく、自分と似た才能を持っていて、強みとして成果を出している人がいればとことん真似しましょう。ぜひ、どんなスキルを学んできたかを聞いてみてください。
「嫉妬」は大切なセンサー。頼りにしてお手本を見つけよう
では、どうすれば強みのロールモデルが見つかるのか…。
結論をお伝えすると、見ていて「嫉妬を感じる人」は自分と近い才能を持っている人なのでロールモデルにしましょう。
なぜかというと、嫉妬を感じるのは、「自分にもできそうなことを先にやられてしまった」「自分にもできそうなのに、今は届かない」という気持ちがあるからです。「自分が到底かなわない」と感じる相手には、人は嫉妬すらできません。
例えば僕は、すごく情報が整理されている本を読んだときに「これ、めちゃくちゃいい本だ。悔しい・・・・・・」と嫉妬します。
それは、もう少しで自分にもできそうな気がするからです。
- 遠い才能を持つ人のやっていることは、 魔法に見える
- この人は、参考にしない
- 近い才能を持つ人には、嫉妬を感じる
- この人を、ロールモデルにする
才能を育てる技術②:他人に「アドバイス」 を求める
「今後自分はどんなスキルを磨いていくのが良いでしょうか?」
僕は、長年Fさんと働いてきたのでどんな才能を持っているのか知っています。何のスキルを学べばFさんの才能が強みになるかがわかります。
なので、「Fさんは人の気持ちを高めることがうまいから、チーム作りを学んでほしい」と伝えました。
このときに決して、「あなたの短所を指摘してくる人」に話を聞いてはいけません。短所を指摘する人は、短所を直すために必要なスキルをアドバイスしてくるでしょう。
ぜひ、「あなたの長所を認めてくれている人」にアドバイスを求めてください。そうすれば、「長所をさらに育てるためのアドバイス」をくれるはずです。
自分に合ったスキルを学べば学ぶほど、あなたの才能は強みとして輝きを増していくのです。
- ×:短所を指摘する人に、学ぶべきことを聞く
- ○:長所を見てくれる人に、学ぶべきことを聞く
才能を育てる技術③:4タイプの「スキル分類」 から選ぶ
とは言っても、「嫉妬する人をすぐに見つけるのが難しい」「アドバイスを求められる人がいない」という方もいるでしょう。
そんな方のために、上記の「才能4タイプ分類表」を活用してみましょう。
それぞれの才能の動詞の種類に応じて、「適したスキル・知識」を4分類で整理しています。
この分類に沿って学ぶスキルを選べば、まず間違いありません。ぜひ活用してみてください。
才能を育てる技術④:「好きなこと」を探求する
僕の場合は、自分の「体系立てて伝える」という才能に「自己理解」の知識を学んできました。
それによって、「文章でも動画でも体系立てられた自己理解の知識を届けられる」という僕の強みが出来上がっています。
自画自賛になってしまいますが、この強みに関しては地球上で僕が一番だと確信しています。
才能を与えてくれた両親、才能を活かす環境を与えてくれた方、育てる手助けをしてくださった方に本当に感謝しています。
だからこそ、この強みを活かすのが自分の世界における役割だと認識し、この強みで世界に貢献すると決めて生きられているのです。
この記事を読んでくださったみなさんにも、最終的には「この強みは自分が世界でナンバーワン」と言えるようになってほしいと思っています。そして、それは誰にだって可能です。
好きなことを勉強すれば、誰もあなたに追いつくことはできない
あなたが「好きなこと」を学んでください。好きなこととは「興味が湧くこと」です。
例えば、これらはすべて「興味が湧くこと=好きなこと」です。
- 車に興味がある
- 医療に興味がある
- 教育に興味がある
- ロボットに興味がある
- デザインに興味がある
- 家族関係に興味がある
では、なぜ好きなことを学ぶのがいいのでしょうか?
それは、「才能」に対して「好きなこと」を掛け算したときに、「強み」として爆発するからです。それが最強です。
才能とは「ついやってしまうこと」でした。体が勝手に動いてしまうようなことです。
好きなこととは「興味が湧くこと」です。こちらもがんばろうとしなくても勝手に心が動いてしまうことです。
「お金が稼げるからやる」「有名になれそうだからやる」などの外的な欲求とは無縁の、内側から湧いてくる強いエネルギーです。
子供の頃、時間を忘れてゲームに夢中になって、親に怒られた経験がある人もいるでしょう。
「才能」と「好きなこと」を掛け算した強みを活かす仕事をするのは、まさにゲームに夢中になるようなものです。
他の人にとってはがんばらなければいけないことだけれど、あなたにとっては遊びのように楽しいことであり、結果としてどんどん差がついていきます。
だからこそ、この2つが掛け算されて「強み」が生まれたとき、それは他の誰も追いつくことができない、圧倒的なものになります。
得意なことで「職種」が決まり、好きなことで「業界」が決まる
「得意なこと(才能)」と「好きなこと」が見つかれば、多くの人にとって関心のある「仕事選び」が一気にラクになります。
前述のように「才能」は「動詞」で表されます。才能が見つかれば、その「ついやってしまう行動」が長所として活きやすい「職種」が決まります。
「好きなこと」は「名詞」で表されます。好きなことが見つかれば、興味を持てる「業界」が決まります。なんと、この2つで仕事選びの大きな軸である「職種」と「業界」がある程度絞られてしまうのです。
おわりに:あなたの才能は、地球上での役割を教えてくれる
「すべての才能には、かけがえのない役割がある」
これは、僕が信じていることです。
理想論に感じるでしょうか?
いえ、決して非現実的なことではありません。
論理的に導き出される事実です。
僕たちは、これまで生き残ってきた人類の末裔です。
はるか昔、10代までに死んでしまうことが珍しくありませんでした。そんな中、奇跡的な確率で受け継がれてきた「遺伝子」を僕たちは持っています。
つまり、いま地球上に存在している人間はすべて、熾烈な生存競争の中で「生き残るために必要な遺伝子」を持っているということなのです。
そして、あなたの才能の約50%は遺伝で決まるとお伝えしました。つまり、あなたがどれだけネガティブだろうと、繊細だろうと、飽きっぽくあろうと、それは生き残るために必要な「才能」なのです。
あなたがやらなければいけないのは、自分の才能を理解し、それをどう役立てていくかを学ぶことです。
決して、他の誰かに憧れて自己否定をして過ごすことではありません。
「才能」はあなたに与えられた地球上での役割を教えてくれます。
才能を見つけ、長所として活かし、強みに育てていくと、あるとき、「世界での自分の役割はこれだ!!!」「自分の居場所はここだ!!!」と気づく瞬間が訪れます。
やるべきことは、「ついやってしまう」という体に刻まれた感覚を信じて才能を見つけ、長所として活かし、強みとして育てる。これだけです。
そこに大いに時間を注いでください。
それは、他の誰でもない、あなたにしかできないことなのです。
あなたが自分に自信を持って生きるために、才能を見つけることが間違いなく役立つことを僕は約束します。
この記事をガイドにして、あなたが「才能」を思う存分発揮する毎日を過ごせることを心より願っています。
最後に、この記事のステップをまとめた図と、フローチャートを添付しておきます。
ぜひみなさんの、才能を見つける手がかりとして使ってくださいね。